セルフうどんの全国展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 06:23 UTC 版)
「讃岐うどん」の記事における「セルフうどんの全国展開」の解説
客が麺の湯通しを行う本来的意味の「セルフうどん」(セルフサービスのうどん店)は隣接する岡山県で編み出されたものであるが、香川県内でも受け入れられて広まった経緯がある。この両県以外では客が麺を湯通しすることに対し保健所の許可が下りず広まらなかったが、2002年に客ではなく店員が湯通しするセミセルフ方式のうどん店が首都圏に開店したのを皮切りに、日本各地で同様のセミセルフ方式のうどん店が次々とオープンした。これらセミセルフ式がセルフ方式と誤解され広まっていった。「外食デフレ」の時代に合致した低価格路線の商材であったことや、スターバックスやドトールコーヒーショップなどセルフ方式を導入したコーヒーショップの普及で、飲食店におけるセルフ方式の懸念が払拭されたこと、B級グルメブームが挙げられている。この最初の出店ラッシュは2005年頃には一段落したが、その頃には廉価・手軽な軽食の一つとしてある程度定着し、ショッピング街やフードコート、主要な街道沿いなどで見かけることが珍しくなくなった。 セミセルフうどんは、既存の外食産業企業グループの多角化の1つとしてのチェーン・フランチャイズ展開が牽引しており、零細店舗がしのぎを削る香川県内とは様相を異にしている。そのため県外資本のチェーン店企業は、本場香川県への逆進出に慎重である。 2000年代半ばをピークとして国内全体の麺類生産量が下落傾向である中、セルフうどんはなお右肩上がりで成長している。香川県外資本チェーン店は、さぬきうどん振興協議会によると「13」(2012年時点)に上る。 チェーン店は日本国外にも展開している。2010年、上海国際博覧会にはなまるうどんが出店(期間出店)。2011年には上海(はなまるうどん)セルフうどんの常設店が開店した。
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