ストーリーの由来と影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 00:37 UTC 版)
「ウルフ359の戦い」の記事における「ストーリーの由来と影響」の解説
『新スタートレック』はシーズン1~2にわたって、「TOSから脱し切れていない」という批判が多く、また視聴率がふるわず、シーズン3限りで打ち切りになる可能性が高かった。 そこで、製作・脚本陣は半ばヤケ気味に、シーズン3で数々のテコ入れをする。まず制服や船内セットなどのビジュアル的な部分を一新し、エピソードの作り方も「主要キャラクターが毎話主役を交代する」といったスタイルに変更した。これによりピカード、データだけでなくライカー、ラフォージ、ウォーフ、クラッシャー、トロイらとも家族的な深いつながりを描くことに成功する。そして集大成となるシーズン3最終話『浮遊機械都市ボーグ』において、シーズン3で築き上げた彼らの家族的結束を「ピカードが敵になる」という衝撃の展開で破壊した。さらに結末が想像できないようにシーズン4に続くように終わらせるクリフハンガー形式とした。なおこの時、後編の脚本は何一つできていなかったという。結局、これが反響を呼び、同番組の継続のみならず、スタートレックシリーズ全体の活性化につながった。 なお、アメリカ本国での初回放送では、『浮遊機械都市ボーグ』の前編(1990年6月18日放送)から後編(同9月24日放送)まで3か月以上の空白期間があったため、ファンをやきもきさせることになった。『新スタートレック』第4シーズンの放送が始まる頃、パトリック・スチュワート(ピカード役)がパシフィック・パリセーズ(英語版)を車で走っていると、ファンが「あなた、あたしの夏を台無しにしてくれたわ!」と叫びながら追い抜いて行った。その時、スチュワートは番組の成功を肌に感じたという。
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