ストライキ(すとらいき)
企業に雇用されている労働者が、一斉に休業することを言う。賃上げ要求など、労働組合の主張を通すための実力行使という意味合いがある。所属している労働組合を単位として実施する。ストライキは労働三権のうちの一つで、団体行動権として認められている。
1886年に製糸工場「雨宮製糸」で、女性労働者が就業拒否を行ったのが日本で最初のストライキと言われている。戦後になって、労働組合法により労働者の権利として制度化された。
1967年には、ベトナム戦争に対する大規模な反戦ストライキが起こった。1970年代では、国鉄の「スト権スト」が有名だ。
経済の安定した現代においては、日本でストライキを目にすることは少なくなった。
2月から3月の賃上げ交渉である「春闘」では、満足な結論を引き出すために、労働組合はストライキを予告して経営者と交渉する。交渉が決裂すると、実際のストライキに発展することもある。
公務員の場合は、国民生活に支障が出ることを防ぐため、国家公務員法と地方公務員法によって、特にストライキが禁止されている。その代わり人事院勧告に基づいて、公務員の給与は毎年の賃上げが実施される。
(2001.03.07更新)
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