スカラー場とは? わかりやすく解説

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スカラー‐ば【スカラー場】

読み方:すからーば

空間任意の各点スカラー量与えられた場。物理学における温度圧力指し座標系依存しない気象分野で、地上各点における気温気圧もスカラー場と見なせる。


スカラー場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/11 07:28 UTC 版)

スカラー場(スカラーば、: scalar field)とは、数学および物理学において、空間の各点に数学的な数やなんらかの物理量のスカラー値を対応させた場である。スカラー場には「空間(あるいは時空)の同一点におけるスカラー場の値が、観測者が同じ単位を用いる限りにおいて必ず一致する」という意味で座標に依存しない (coordinate-independent) ことが要求される。物理学で用いられるスカラー場の例としては、空間全体にわたる温度分布や、液体の圧力分布、ヒッグス場のようなスピンを持たない量子場などが挙げられる。これらの場はスカラー場の理論における主題である。


  1. ^ Apostol, Tom (1969), Calculus, Volume II (2nd ed.), Wiley 
  2. ^ Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), "Scalar", Encyclopaedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4
  3. ^ Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), "Scalar field", Encyclopaedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4
  4. ^ 正確には、パイ中間子は擬スカラー粒子である。Particle Data Group (2010). Particle Physics Booklet. p. 23. http://ccwww.kek.jp/pdg/2011/html/computer_read.html 2011年12月10日閲覧。. 
  5. ^ P.W. Higgs; Phys. Rev. Lett. 13(16): 508, Oct. 1964.
  6. ^ P. Jordan Schwerkraft und Weltall, Vieweg (Braunschweig) 1955.
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  8. ^ A. Zee (1979). “Broken-Symmetric Theory of Gravity”. Physical Review Letters 42 (7): 417–421. doi:10.1103/PhysRevLett.42.417. 
  9. ^ H. Dehnen, H. Frommert and F. Ghaboussi (1992). “Higgs field and a new scalar-tensor theory of gravity”. Int. J. of Theor. Phys. 31 (1): 109-114. doi:10.1007/BF00674344. 
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  11. ^ Alan H. Guth (1981). “Inflationary universe: A possible solution to the horizon and flatness problems”. Physical Review D 23 (2): 347–356. doi:10.1103/PhysRevD.23.347. 
  12. ^ J.L. Cervantes-Cota and H. Dehnen (1995). “Induced gravity inflation in the SU(5) GUT”. Physical Review D 51 (2): 395–404. doi:10.1103/PhysRevD.51.395. 


「スカラー場」の続きの解説一覧

スカラー場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/10 05:43 UTC 版)

クインテッセンス (宇宙論)」の記事における「スカラー場」の解説

クインテッセンスwq状態方程式持ったスカラー場であり、この圧力 pq密度 ρ {\displaystyle \rho } q の比はポテンシャルエネルギー V ( Q ) {\displaystyle V(Q)} と運動エネルギーの項によって下記のように表されるw q = p q / ρ q = 1 2 Q ˙ 2 − V ( Q ) 1 2 Q ˙ 2 + V ( Q ) {\displaystyle w_{q}=p_{q}/\rho _{q}={\frac {{\frac {1}{2}}{\dot {Q}}^{2}-V(Q)}{{\frac {1}{2}}{\dot {Q}}^{2}+V(Q)}}} すなわち、クインテッセンス一般に密度をもつため、wq時間関数となり動的である。対して宇宙定数エネルギー密度固定されwq = −1 となり静的である。

※この「スカラー場」の解説は、「クインテッセンス (宇宙論)」の解説の一部です。
「スカラー場」を含む「クインテッセンス (宇宙論)」の記事については、「クインテッセンス (宇宙論)」の概要を参照ください。

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