スイート・アンペリアル
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「オテル・リッツ・パリ」の記事における「スイート・アンペリアル」の解説
スイート・アンペリアル(Suite Impériale)は、ホテルの最上級スイートであり、その客間はフランスの歴史的建造物(Monuments Historiques)の指定を受けている。スイート・アンペリアルは2階にあり、2つの寝室、壮大な居室、食堂とからなる。スイートの高さは6メートル、大きなシャンデリア、ヴァンドーム広場を見下ろす窓、その窓の間にバロック調の巨大な金縁の鏡、赤と金のファブリック、ヴェルサイユ宮殿にあるマリー・アントワネットの寝室のものと同じ4本支柱のベッドなどの特徴がある。もう1つの寝室はルイ16世様式で、天蓋ベッドとコラムを擁する。スイートは惜しげもなくフランス絵画、バス・レリーフ(彫刻)で装飾され、18世紀の羽目板はその歴史的建造物として保護されている。 浴室はかつての女性用私室で、ヴァンドームの庭に面している。18世紀の羽目板とともに、ジャグジー、スチーム・バス・シャワー、プラズマテレビ、化粧品用冷蔵庫を備えており、フランスの古き伝統と21世紀の現代性とを兼ね備えている。DVDプレーヤーや高速インターネット、ファクスといった設備とともに、居室の近くには簡易キッチンが設置され、小さな個人用ワインセラーの中は、さまざまなフランスワインで一杯になっている。 数年に渡り、イラン王からアメリカ大統領まで、世界の主要賓客の幾人もが、このスイートに宿泊してきた。第二次世界大戦中にはヘルマン・ゲーリングの滞在地となり、ダイアナ元皇太子妃とドディ・アルファイドが最後の食事をとった場所にもなった。2007年のワールド・トラベル・アウォードは、スイート・アンペリアルを「ヨーロッパの主要スイート」に選出している。
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