ジョーンズの肉体的健康・精神状態の悪化
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「ジョーンズタウン」の記事における「ジョーンズの肉体的健康・精神状態の悪化」の解説
ジョーンズの健康状態は、ジョーンズタウンで大幅に悪化した。1978年には、ジョーンズは肺感染症の可能性を告知され、信者達に実際に肺癌になったと周知した。これは、明らかに同情を集めることを目的にしたものであり、コミュニティの援助をより強固にするために行われた。ジョーンズは、注射用ジアゼパム、メタクアロン(英語版)、精神刺激薬、LSD、バルビツレートを乱用していると噂されていた。ジョーンズタウン内で1978年に行われた会議の録音テープは、ジョーンズの身体的健康状態の悪化の証拠となった。この中には、高血圧、小規模な脳卒中、急激な体重減少、一時的な失明、痙攣を訴えるコミューンのリーダーの姿が記録されている。そして、1978年11月初頭には四肢にグロテスクな腫れ物まで現れるようになった。ジョーンズは、しばしば慢性の不眠症を訴えていた。それによれば、彼は3日から4日間一度も休むことが出来なかったとのことである。会議や公的な発表の間、彼のかつてシャープだった語り声は、早口で不明瞭な話し方をしているように聞こえるようになった。言葉が同時に出てきたり、上ずったしゃべり方となった。コミューンの構内放送では、タイプ原稿を読み上げている場合でさえ、一文を最後まで明瞭に読むことが出来ないことがあった。 ライターマンは1978年11月17日にジョーンズタウンでジョーンズに面会しているが、その際、ジョーンズの健康状態の悪化具合に驚かされている。『サンフランシスコ・エグザミナー』紙のために18か月にわたってジョーンズを取材したライターマンは、「彼のどんよりした瞳、爛れたパラノイアと対面し、自分自身を含む1000人近い人々が彼の手の中にあると理解しショックを受けていた」。
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