ジョン・マドックス
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「ジョン・マドックス賞」の記事における「ジョン・マドックス」の解説
ジョン・マドックス(英語版)(Sir John Royden Maddox)は、王立協会フェロー(FRS)。科学雑誌『ネイチャー』の編集長を合計22年務め、同誌を一流専門誌に育てた。熱意とたゆまぬ努力をもって科学を守り、困難な議論に関わり、他の人々もそこに加わるようインスピレーションを与えた人物である。書き手であり編集者としての長い人生を通じて、人々の態度と考え方を変え、科学の理解と認知を高めるために戦い続けた。 本賞は、マドックスが長年編集者を務めた科学誌『ネイチャー』と、王立協会での交流のあったマドックスの友人、ラルフ・コーン(英語版)博士の設立した「コーン財団」(Kohn Foundation)、マドックスが2009年に他界するまで役員を務めた「センス・アバウト・サイエンス」の共催によるものである。ジョン・マドックスの娘・Bronwen Maddox は、本賞のパトロンである。 マドックスについて、友人で科学者のウォルター・グラッツァー(英語版)はこう語っている。 マドックスは、科学的発見や技術の進歩における、ありとあらゆる新しいこと、刺激的なことについて、誤り、不誠実、偽物であると信じたことは恐れずに批判しながらも、精力的に書きつづけた。その仕事はユーモアと優雅さにあふれるものだったが、決して難しい議論から逃げることは無く、むしろそれを楽しんだ。彼の率直さは、時には敵を生み、しばしば上層部を怒らせたが、それよりももっと多くの仲間をもたらした。人々の態度や考え方を変え、社会が科学をより深く理解するよう戦い続けた。
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