ジャコブソン根基とは? わかりやすく解説

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ジャコブソン根基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 08:59 UTC 版)

数学、より詳しくは抽象代数学の一分野である環論において、 Rジャコブソン根基あるいはヤコブソン根基: Jacobson radical)とは、すべての単純R-加群零化する R の元からなるイデアルである。定義において「右」の代わりに「左」としても同じイデアルが得られるので、この概念は左右対称である。環のジャコブソン根基をよく J(R) あるいは rad(R) と表すが、他の環の根基との混乱を避けるため、この記事では前者の表記を使う。ジャコブソン根基はジャコブソン英語版にちなんで名づけられた。彼は初めてそれを任意の環について(Jacobson 1945)で研究した人である。


  1. ^ a b c Isaacs 2009, p. 181.
  2. ^ Anderson & Fuller 1992, §15.
  3. ^ Isaacs 2009, §13B.
  4. ^ Lam 2001, Ch 2.
  5. ^ a b c Isaacs 2009, p. 182.
  6. ^ Isaacs 2009, p. 173, Problem 12.5.
  7. ^ Lam 2001, p. 46, Ex. 3.15.
  8. ^ 「すべての単純右 R-加群」なるものは集合ではなく(真)クラスであるが、その零化イデアルは R の部分集合であるため、その共通部分は定義される。
  9. ^ Isaacs 2009, p. 180, Corollary 13.4.
  10. ^ Lam 2001, p. 50.
  11. ^ Lam 2001, p. 63.
  12. ^ Smoktunowicz 2006, p. 260, §5.
  13. ^ Anderson & Fuller 1992, p. 168, Corollary 15.8.


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