ジヒドロピリジン系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 19:12 UTC 版)
ニフェジピン(アダラートなど)やニカルジピン(ペルジピンなど)やアムロジピン(アムロジンやノルバスク)が含まれる分類である。ニフェジピンはL型カルシウムチャネルのN部位に結合する。血管拡張作用、降圧作用が強く、心筋への作用がほとんどない。高血圧や冠動脈痙縮症、狭心症でよく用いられる。陰性変力作用や催不整脈作用はほとんどないと考えられている。ニフェジピンは作用発現が早すぎて、心拍数の上昇が認められることがあったが、アダラートLなどは徐放剤とすることでその問題点を克服している。アダラートカプセルは徐放剤ではないため高血圧緊急症における迅速な降圧の際に以前は用いられたが、過剰な降圧を来したり、かえって虚血性心疾患を誘発したりする可能性があり、現在は勧められない。ニカルジピンは安定した点滴静注が可能であるため、病棟では好まれる。ペルジピンの1アンプルは10mg/10mlである。維持量が2〜10γであるため、体重が50kgならば1γは原液で3ml/hrに相当する。原液2ml/hrから開始しスケーリング対応で2〜20ml/hrの範囲で維持することが多い。副作用に頻脈性不整脈があるため心不全を合併している場合は0.5γである1.5ml/hrという低用量からスタートするのが無難である。 アムロジピン(Amlodipine アムロジン、ノルバスクなど) フェロジピン(Felodipine) ニカルジピン(Nicardipine ペルジピンなど) ニフェジピン(Nifedipine アダラートなど) ニモジピン(Nimodipine) ニトレンジピン(Nitrendipine) ニルバジピン(Nilvadipine) アラニジピン(Aranidipine) アゼルニジピン(Azelnidipine カルブロックなど) マニジピン(Manidipine カルスロットなど) バルニジピン(Barnidipine) エホニジピン(Efonidipine ランデルなど) シルニジピン(Cilnidipine アテレックなど) ベニジピン(Benidipine コニールなど)
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ジヒドロピリジン系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:37 UTC 版)
「カルシウム拮抗剤」の記事における「ジヒドロピリジン系」の解説
ニフェジピン(アダラートなど)やニカルジピン(ペルジピンなど)やアムロジピン(アムロジンやノルバスク)が含まれる分類である。ジヒドロピリジン系はL型カルシウムチャネルのN部位(NifedipinのN)に結合する。血管拡張作用、降圧作用が強く、心筋への作用がほとんどない。高血圧や狭心症でよく用いられる。陰性変力作用や抗不整脈作用はほとんどないと考えられている。ニフェジピンは作用発現が早すぎて、心拍数の上昇が認められることがあったが、アダラートLなどは徐放剤とすることでその問題点を克服している。 アダラートカプセルは徐放剤ではないため高血圧緊急症における迅速な降圧の際に用いられ、20分程度で降圧効果を得ることができるのでしばしば使用されたが、現在では使用は推奨されていない。 ニカルジピンは安定した点滴静注が可能であるため、病棟では好まれる。ペルジピンの1アンプルは10 mg/10 mLである。原液のまま使用するのではなく、必ず添付文書どおり希釈して使用する。維持量が2〜10γであるため、体重が50 Kgならば1γは原液で3 mL/hrに相当する。原液2 mL/hrから開始しスケーリング対応で2〜20 mL/hrの範囲で維持することが多い。副作用に頻脈性不整脈があるため心不全を合併している場合は0.5γである1.5 mL/hrという低用量からスタートするのが無難である。また、脳出血急性期で止血が完成していない患者は、使用禁忌である。 以下の、現在までに発売されたジヒドロピリジン系薬剤一覧のように、一般名の末尾に、必ず“ジピン”が付く。 アムロジピン(アムロジンやノルバスク) ニフェジピン(アダラート) ニカルジピン(ペルジピン) - 注射剤型がある ベニジピン(コニール) バルニジピン(ヒポカ) ニトレンジピン(バイロテンシン) ニソルジピン(バイミカード) アゼルニジピン(カルブロック) マニジピン(カルスロット) エフォニジピン(ランデル) シルニジピン(アテレック、シナロング) アラニジピン(サプレスタ) フェロジピン ニモジピン クレビジピン ラシジピン レルカニジピン
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