ジェットコースター「風神雷神II」の脱輪事故
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「エキスポランド」の記事における「ジェットコースター「風神雷神II」の脱輪事故」の解説
2007年(平成19年)5月5日、同園設置のジェットコースター「風神雷神II」の「風神」の車体から車輪と関連する部品が外れて脱輪、乗客1名が死亡、複数名が負傷した。ジェットコースターの乗客が運行中に事故を起こし、死亡者を出した例は国内初であった。 この事故にて元取締役のAと元施設営業部長のBは大阪地裁によって禁固2年、執行猶予4年、罰金40万円(求刑禁固2年、罰金50万円)の有罪判決を受けた。また、建築基準法違反罪に問われた法人としての同社には罰金40万円(求刑罰金50万円)、元技術課長のCには罰金20万円(求刑罰金30万円)が課せられた。裁判にて検察側は「定期検査で車軸を外して検査していれば事故は防げた。設置以来一度も交換していない車軸に傷があることを予想するのは可能だった」と指摘した。 事故により同園は8月9日まで休園し、「風神雷神II」の営業も無期限で停止された。しかし再開後も客足が伸びなかったため12月9日をもって再び休園し、上述の「風神雷神II」ほか4施設を撤去すると共に改修工事に入ると発表した。2009年(平成21年)春を目処に再開する予定であったが、2008年(平成20年)10月に自主再建を断念、民事再生法を申請し2009年2月に破産手続に移行した。 定期的な検査を実施し、自治体に報告を行うことが義務付けされていたが、この際、検査項目は指定されていなかった。それに対して各メディアからの非難が上がった。この事例を受け2007年(平成19年)7月1日に政府は「遊戯施設安全管理室」を新設し、対応を行った。
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