シュメール文明との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 06:17 UTC 版)
「ニビル (仮説上の惑星)」の記事における「シュメール文明との関係」の解説
ゼカリアの著書によると、シュメールの古文書には「ニビルにアヌンナキという生命体が存在しており、3,600年周期で地球に近づく度に文明を進歩させて痕跡を残した」、「地球人はアヌンナキによって創造された」、「アヌンナキは地球に飛来し、人類に天文学に関する知識を与えた」、「ニビルは自身の衛星を、現在の小惑星帯の位置にあったという設定の空想上の惑星、ティアマトに衝突させ、その破片から地球、小惑星帯そして彗星を形成した」と書かれているという。 他の多くの考古学者らがシュメール文明の遺物を研究した結果としてゼカリアと同様の、または類似する研究結果を発表した者はいない。ゼカリアの翻訳自体が自説に都合の良い改変や誤謬を多数含んだ学術的に根拠も信憑性もないものであり、シュメール関連の学術団体や考古学者、天文学者からは批判されている。ニビルの衛星がティアマトと衝突して地球などが形成された件については、仮にニビルとティアマトがあったとして衝突が発生したとしても、地球や小惑星帯が形成されるというのは天文物理学的には荒唐無稽な話であり、その根拠となる理論は一切存在しない。 また、太陽光の恩恵が少なく(軌道の99%以上が冥王星の外側)超低温、高重力、また、楕円軌道により公転位置による地表の環境変化も激しいと考えられるニビルの過酷な環境において生命体が存在し、人類を遥かに上回る高度な知的生命体まで進化するのも極めて不自然であるが、整合の取れた科学的根拠は一切示されていない。
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