シュネーヴァイス
シュネー・ヴァイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 05:45 UTC 版)
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場。アクシズの試作型ニュータイプ専用MSである(型式番号:MS-09R4またはMS-09RN)。 本機は旧ジオン軍のMAエルメスで実用化されたビットをMSで運用すべく、リック・ドムをベースに大幅に改修した機体である。そもそもMAという大きな機体に搭載されていたサイコミュシステムをMSへと搭載しようとしたため、背部に接続されたサイコミュ・コントロール・ユニットだけでもMSに匹敵する巨大なものとなってしまった。それでもエルメスの1/3の大きさに小型化されてはいる。 ビットは機体には搭載されず、ビット・キャリアーと呼ばれる装置を母艦から射出し運用する。このビット・キャリアーもまたMS大程の巨大なもので、MS側からの指令により内部に搭載された8基のビットを射出し、オールレンジ攻撃を行う。サイコミュ・コントロール・ユニット装着時は固定武装を持たないが、バックパックを換装することでヒートサーベルの使用が可能である。 脚部は宇宙戦に特化した形状となっており、バックパックにもスラスターを有してはいるが、重いサイコミュ・コントロール・ユニットによりMSとしての運動性は従来のものを下回る。そのため、非常時(ビット使用不可等の状況)ではバックパック及びショルダーブロックを切り離すこともできる。加えて、姿勢制御スラスターの出力を向上させる(従来より120%向上)など運動性能の改善が図られたものの十分でなく、MSにサイコミュを搭載する本来の目的を達成できずにいた。このことがビットシステムの根本的な見直しであるファンネルの開発に繋がっていったとも考えられる。 なお、本機のテストパイロットは後のアクシズの実質的指導者ハマーン・カーンが務めていた。シュネー・ヴァイス(Schnee Weiss)とは、ドイツ語で「雪の白」のこと。 劇中での活躍 作品上ではバックパックを外した状況でジム・コマンド(アムロ・レイの射撃回避運動がプログラム化されインプットされていた改造型)との戦闘シーンがある。この際はスクランブル発進により武装はヒートサーベルだけであり、その性能を十分に発揮できる状況ではなかった。結果的に辛くも勝利は収めたものの直後の2機のジムとの戦闘においては数的不利もありハマーンは捕虜となってしまう。宇宙世紀0083年7月にアクシズ内で勃発した強硬派によるクーデター騒動においても、ハマーン機として投入されたが、強硬派の擁する後継機トゥッシェ・シュヴァルツとの交戦時には性能差は否めず、中破している。
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