シェトランドの文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 22:00 UTC 版)
「シェトランド諸島」の記事における「シェトランドの文化」の解説
シェトランドがスコットランドに移管された後、何千人ものスコットランド人世帯が16世紀から17世紀にシェトランドへ移住してきた。しかし島民の遺伝子構造の研究が示しているように、シェトランド諸島人の半数がスカンジナビアに起源を持つ。この組み合わせは地元の生活の多くの側面に反映されている。例えば、現在使われている地名のほとんどがヴァイキングの時代にさかのぼることができる。ノルド語は古ノース語の形態で、18世紀まで話されていた。その後、シェトランド語として知られるスコットランド語の島方言に置き換えられた。また、現在はスコットランド英語に置き換えられつつある。何百年も話されてきたノルド語は現在絶えてしまっており、わずかに書き言葉が残っている。シェトランド語は地元ラジオ局と書き言葉の両方で使われており、シェトランド民俗協会によって生き続けている。 冬のさなかにラーウィックで行われるウップ・ヘリーアーは、毎年シェトランドで開催される様々な火祭りの1つである。祭りは現在で100年以上の歴史があり、高度に組織化されている。原型は冬の長い夜を追い散らすための禁酒祭りで、今は島の伝承を祝うものとなった。男たちはヴァイキングの服装で行列し、ロングシップのレプリカを燃やすのである。 シェトランド料理は、ほとんどが有機食品である地元産ラム肉、牛肉とシーフードを基本とする。無濾過でパスチャライゼーションをしないリアル・エールを作っているヴァルハラ醸造所は、国内で最も北にある醸造所である。シェトランドは隔年開催される国際アイランドゲームズ協会の一員であり、2005年には開催地となった。
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