サン=サヴィニアン教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 05:31 UTC 版)
「メル (ドゥー=セーヴル県)」の記事における「サン=サヴィニアン教会」の解説
おそらく3つの教会のうち最も古くに建設されている。封建時代に築かれたメル市街の中に建てられた唯一の教会である。そのファサードは簡素だが調和がとれている。その姿は12世紀のものであることを暗示させる。教会は2つの目隠しアーケードに囲まれた入り口を持つ。入り口のティンパヌムは馬の鞍を形どっている。この装飾はオーヴェルニュ一帯では広くみられるが、ポワトゥーではまれである。メダリオンに囲まれたキリスト磔刑像を示す弱弱しい彫刻は、2頭のライオン像の間に立っている。扉の上、軒蛇腹(コーニスとも)のカラス像の間には、平たい動物彫刻が見られる。四足動物、鳥、鹿、魚のみならず、苦しむ人々、騎士、そしてエロティックな光景が描かれている。 南側の翼廊はロマネスク様式の入り口を備えている。 内部は、その身廊が反転したボートの形のようなフレームで覆われている。そこでは、役人フランソワ・ウリエとピエール・サテュルヌ・ウリエの墓を鑑賞することが可能である。後者はビュシェット(buchettes)と呼ばれた裁判の張本人で、ラ・フォンテーヌはこの話に触発されて『メルの判事』(le Juge de Melle)を書いた。 内陣の柱、柱頭は聖サヴィニアンの殉教を表している。翼廊の交差地点は、トロンプのドームが載せられている。 1801年から1927年まで、この教会は刑務所にされていた。現在では音楽祭や展示会が行われる会場となっている。1914年より歴史的記念物指定されている。
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