ササラダニ類
和名:ササラダニ類 |
学名: (Oribatid mites) |
分布: |
写真(上):ヤマトクモスケダニ成体 |
写真(下):針葉中にもぐるイレコダニの1種 |
説明 ササラダニは,ダニ目の中の隠気門亜目と呼ばれるグループに属している。ダニの仲間なので昆虫とは違い,体は前体部と後体部の2つに分かれていて,成体の足の数は4対8本である。主に落葉層や,土壌中に多くいて,個体数密度は数千から数万個体/m2にのぼり,トビムシと並んで土壌節足動物の中でもっとも個体数の多いものの一つである。体長は大きくて数ミリ程度で,茶か,白の体色のものが多い。ダニというと,人の体について血をすったり,部屋の中にいてアレルギーの元となったりすることで悪いイメージを持たれがちであるが,ササラダニはそうした悪名高きダニとは別のグループのダニである。ササラダニは,土壌中の有機物や菌類を食べたり,微生物と相互作用を持つことにより,有機物の分解過程や養分循環において重要な役割をもつとされている。 |
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