ゴドム人工惑星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 23:30 UTC 版)
「宇宙空母ブルーノア」の記事における「ゴドム人工惑星」の解説
母星が危機に瀕したゴドム人の総人口を収容し、恒星間航行を続けることが可能な人工天体である。内部にゴドム母星の環境が再現され、半永久的に宇宙を航行できるという機能を誇り、開発者のザイテルは功績により、ゴドム人の最高指導者「総帥」としての地位を獲得した。 その機能に問題がないならば、そもそも地球を侵略し、第二のゴドムとする必要はなかったはずだが、ザイテルの見落としたわずかな計算ミスにより、ゴドム人工惑星の環境調整システムは徐々にその生命維持機能を失い、物語終盤にヘーゲラー、ユルゲンスら地球侵攻軍が帰還した際には、総帥ザイテル以外のゴドム人は誰も生き残っていない死の世界と化していた。あまりの惨状に、ザイテルを詰問したヘーゲラーらは、地球侵攻のすべてが彼の愚行を糊塗するための愚挙だったことを突き止め、ザイテルに詰め寄るが、狂乱したザイテルに襲われて、やむなく殺害した。 ヘーゲラーらは、もはや衛星軌道に占位し続けるすることも不可能となったゴドム人工惑星が地球に衝突するのを防ぐべく、緊急制動装置を作動させ、辛うじてゴドム人工惑星を地球の引力圏から離脱させたが、太陽の引力に捉えられ、ゴドム惑星ごと宇宙に散る。ヘーゲラーは最後の通信として、間違った指導者を選んでしまったゴドム人の悲劇をブルーノアに語り、同じ轍を地球人が踏まないことを、半ば祈り半ば自嘲するかのように忠告して散っていった。 ゴドム人の科学力に関しては、ブルーノアの使用するニュートリノ技術応用の乱数暗号通信を解読し、急速浮上するブルーノアを数分以内に察知し衛星軌道からビーム兵器攻撃をかけてくることや軌道エレベーターの建設を可能にした技術力や、彼らの兵器のコンセプトから地球と類似の兵器思想が伺える事から、地球側と類似の思想のもとに組み立てられた学問体系であり、全般的に数世紀分は先行していたものと推測される。 ゴドムの名称はソドムとゴモラから。
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