コンタクト・インプロヴィゼーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/17 08:33 UTC 版)
「スティーヴ・パクストン」の記事における「コンタクト・インプロヴィゼーション」の解説
パクストンは1960~70年代のニューヨークの実験芸術やパフォーマンスのシーンから刺激を受け、身体がどのように物理的な遊び場を生み出せるかに興味を持っていた。コンタクト・インプロヴィゼーション(直訳すれば「接触即興」)は、パクストンの監修のもと、人間の体を探索する過程から生まれた。そのルーツは1972年に遡る。通常は二人組を作って行われるコンタクト・インプロヴィゼーションは、格闘技、社交ダンス、スポーツ、子供の遊びからヒントを得ている。 コンタクト・インプロの構造に入るにあたり、まず二つの身体で互いの接触点を作る(たとえば背中と手首、肩と太腿、頭と足、背中と背中など、選択肢は無限にある)。そして体重を互いにかけて、動きの対話を作り出す。これは両者が集中している限りはいつまででも続けることができる。 コンタクト・インプロヴィゼーションはどんな人でも行うことができる。なぜなら動きの語彙はその人の個性に応じて現れて来るし、他者との体重のやり取りを始めさえすればいいからである。1970年代後半のパクストンは、アメリカ各地およびヨーロッパでのコンタクト・インプロに関するクラス、上演、執筆に精力を注いだ。 今日、コンタクト・インプロは、パクストンと緊密に連携してきたナンシー・スターク・スミスなどの人々や、様々なダンサー・振付家・教師・コンタクト・インプロヴァイザーから習った人々によって世界中で教えられている。
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