コンセプト・演出
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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」の記事における「コンセプト・演出」の解説
本作はサイドストーリーであるが、1本の映画として成立するよう意識して作られている。その一端として、プロローグとエピローグの挿入がある。プロローグはテレビシリーズにおける第3話冒頭部分にあたるヤマトの地球圏離脱を月面から目撃するエピソードとなっており、その後OPで第3話から第24話までのダイジェストが流され、本編に入る。エピローグではテレビシリーズでの最終話にあたるヤマトとの通信回復の直前の司令部の様子が流される。これらのエピソードによってテレビシリーズとは異なる視点でのヤマトの旅立ちと帰還を描いている。また、意図的にストーリーのスケールを抑えているという点もある。これは1本の映画という尺に収めるという制約上、テレビシリーズと同じような戦略的な規模のストーリーでは個々のエピソードが些末になってしまいやすいことから、逆にその個々のエピソードに焦点を置いた戦術的なストーリーにすることにより深く掘り下げていく手法をとったためである。そのため、本作はあくまでも「航海の中で起こった1つの物語」という枠からはみ出さないものとなっている。 本作では「世代継承」や「異民族との共闘・相互理解」がテーマとして盛り込まれている。 また、本作は総集編を除けばヤマトシリーズで初めて波動砲を使用しない作品でもある。このことについて総監督の出渕は、波動砲がただの便利アイテムになることによる武器の性能のインフレを避け、逆に波動砲封印という枷を演出として組み込む意図があったことを語っている。
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