コンサート用グロッケンシュピール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 09:31 UTC 版)
「グロッケンシュピール」の記事における「コンサート用グロッケンシュピール」の解説
音板は、共鳴箱を兼ねた箱に収められるか、箱を使わずに共鳴管の上に並べられる。通常スタンドにセットされ、通例 立奏のスタイルで演奏される。 音域はF57-C88(F5-C8)の2オクターブ半が基本であり、各メーカーが音域を(特に高音側に)拡張した製品を販売している。大型のものでは、C52-F93(C5-F8)の3オクターブ半の音域をもつ楽器もある。普通、楽譜には2オクターヴ低く書かれる(楽譜より2オクターヴ高い音が出る)ため、移高楽器に分類される。 大型の楽器の中には、ヴィブラフォンのようなペダル式のダンパー機構(音を止める装置)を備えているものがある。このような楽器は演奏の自由度の高さから少しずつ普及し始めている。楽器の価格帯や持ち運びの不便さ、ボックス型との音色の違いなどからボックス型にこだわる奏者もいる。また、ボックス型の楽器の中にも、手で操作するタイプのダンパー機構が備えられている楽器も存在する。こういったダンパー機構を備えていない楽器では、手でミュートする事で、音の長さをコントロールする。 一般的には、音板を2本のマレット(枹)で叩くことで演奏するが、3本以上のマレットを使う場合や、それ以外のもので演奏する場合もある。マレットのヘッド(頭部)の材質は、真鍮やアルミニウムなどの金属やプラスチックなどが一般的であり、曲想によって適切なマレットを選定する必要がある。マレット以外で演奏する奏法として、音板の縁を弦楽器の弓で弾く奏法が挙げられる。
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