コルラの定義とは? わかりやすく解説

コルラの定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/21 21:21 UTC 版)

コルラ (巡礼)」の記事における「コルラの定義」の解説

チベット人は「巡礼」を「ネコル」(チベット文字:གནས་སྐོར; ワイリー方式:gnas skor)と表す。文字通りに取るならばこの語は「住処周りを回る」という意味で、すなわちチベット人にとって巡礼とは自らが聖地関係する手段としてその周りをぐるりと回ることを意味するコルラという文脈の中では「ネコル」の「ネ」は「力を与えられた物」、「神聖な物」であり、その周りを回る者に変化与え能力があると信じられている。また一部の自然や人工物はイシュタデーヴァター (仏教)(英語版)やダキニといった人あらざる者の住処であると考えられている。 「ネ」、すなわちチベット文化における聖地一般的に以下の4つパターン分類することができる。 自然物: 最も重要な「ネ」は聖なる山々、そして湖である。これらは広大な面積占めており、その範囲時に数百平方キロメートルに及ぶ。これらのエリアの中で力をもつと考えられている場所は峰であり、岩、洞窟、泉、川の合流点鳥葬場である。これら自然の聖地目的としたコルラ往々にして過酷な山歩きを伴う。峠をいくつも越え険しい山道を何日もかけて歩き通す代表的なコルラ・ルートとしてはカイラス山、ラプチ(Lapchi)、ツァリ(Tsari)、カワカルポ、マーナサローワル湖ヤムドク湖ナムツォナム湖)が挙げられる人工物都市僧院寺院ストゥーパ、庵など。たとえばネパールカトマンズの渓谷ではスワヤンブナートボダナートといったストゥーパコルラが行われている。またラサ市ではポタラ宮トゥルナン寺コルラ対象となる。 隠れ里チベット語でベユル(英語版)と呼ばれるヒマラヤ辺境存在する理想郷聖人場合によっては聖人コルラ対象、すなわち「ネ」となることがあるコルラ実践者は「ネコルワ」(チベット文字:གནས་སྐོར་བ; ワイリー方式:gnas skor ba、ネを回る者)と呼ばれる。つまり旅の中で聖地をぐるりと回る儀式行っているものは誰でも「ネコルワ」である。コルラ功徳を積むための主だった手段のひとつであり、巡礼者はそのためにコルラ実践する。より力の強い聖地をめぐることでより大きな功徳得られる考えられている。コルラは歩くことで成される場合もあれば、五体投地繰り返すことで成される場合もある。ただ歩くよりも五体投地によるコルラの方が、また一周だけのコルラよりも多く回る方が、または縁起のよい数字回数コルラする方が大きな功徳を積むことができるとされている。コルラマニ車回しながら、マントラ唱えながら、数珠数えながら行われる場合もある。仏教徒通常太陽巡り倣って時計回りコルラする。一方ボン教徒は反時計周りコルラする。

※この「コルラの定義」の解説は、「コルラ (巡礼)」の解説の一部です。
「コルラの定義」を含む「コルラ (巡礼)」の記事については、「コルラ (巡礼)」の概要を参照ください。

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