コピー車両(Z1000MKII仕様)について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 21:16 UTC 版)
「カワサキ・Z1000MKII」の記事における「コピー車両(Z1000MKII仕様)について」の解説
Z1000MKII仕様の車両として、最も多く用いられるのが、同時期に生産され、同じエンジンを搭載するZ1000LTDである。Z1000LTDは北米で大ヒットし、長きにわたり安定した販売数を保った為にタマ数があるので、これを多くの海外バイヤーが買い付けて、日本に逆輸入させている。Z1000LTDのエンジンには俗にいう丸ヘッドと角ヘッドがあるが、角ヘッドの後期型にZ1000MKIIの外装を乗せてしまえば、遠くから見た外観上では「タンデムステップのフレーム形状」が違い、あとは「仕様が違うリアブレーキキャリパー」と、「径が違うリアホイールを置換」、この3点を変えてしまえば酷似する。その次にZ1000MKII仕様とされるのは前モデルのZ1000で、こちらはエンジンヘッドの形状が丸ヘッドのみなのでエンジン外観が違ってしまうが、それ以外の差異はZ1000LTDと同程度である。 ガソリンタンク、サイドカバー、テールカウル等、主だった外装パーツを装着して、パッと見の外観は似せれても、Z1フレームの最終強化版といえるZ1000MKIIのフレーム構造はダウンチューブの二重管構造等、Z1の基本構造を承継した車両の中では独特であり(※他に二重管構造のフレームを有するのは、Z1000MKIIの兄弟車両であるZ750FX1型と、同時期発売のZ1R-II、そしてZ1000MKIIのフューエルインジェクション版といえるZ1000Hの3車両のみ)、Z1000やZ1000LTDなどが有する基本的なZ1フレームから完全なコピーをするとなるとシートレール部分やサイドカバー&テール部分、更にタンデムステップ部分など、多岐に渡っての切断や溶接、および加工をしなくてはならず、特に二重管構造の部分を模倣する事においては、フレーム本体主要部を切り離しての大掛かりな加工と溶接を必要とする為、本物と相違ない形にするには困難を極める。各所の当時の溶接具合まで含めれば、Z1やZ2と違い、Z1000MKIIを他車両で完全に模倣する事は不可能と言っても過言ではない。
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