琴
広義には東洋の弦楽器の総称で、狭義には琴と箏の類を合わせて呼ぶ名称。箏は柱(じ)を胴面に立てて調弦するのに対し、琴は柱を立てない。現在広く使用されているのは箏で、江戸時代以降は琴といえば、箏の別名となっている。奈良時代に中国の宮廷宴饗楽が伝来し、日本の雅楽となると同時に箏も取り入れられた。普通は全長5~6.4尺(152~194cm)のものを用いる。演奏する際は床または低い台に箏を置いて、演奏者は楽箏(雅楽に用いられる箏)では安座し、俗箏(八橋検校以降の箏曲のもの)では正座する。右手の親指、人差指、中指にはめた爪で、13弦の竜角のすぐ左側を掻く。近世以降の俗箏では、左手の手法が発達しており、音に装飾的変化をつけたり、調弦以外の音を出したりすることができる。調弦は多種多様で、実用されていながら名称のない調弦もかなりある。
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