グリフィス・クリティア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:37 UTC 版)
「インターネット依存症」の記事における「グリフィス・クリティア」の解説
マーク・D・グリフィス(英語版)によって開発された6つのクリティア(Griffiths criteria)は以下である。 顕著性: インターネットの利用が個人の生活よりもより重要となり、思考(職業より優先や認知の歪み)、感情(渇望)、行動(社会的振る舞いの劣化)が支配されている状態。たとえばオフラインになったときでも、次にオンラインになった時のことを考えている。 気分変動: インターネットを利用したことをポジティブな経験と報告し、それを自身のコーピング戦略として捉えている 。(たとえば、その経験を快感・ハイと捉えたり、離脱や麻痺といった精神安定性を感じている) 耐性: 気分変動効果を味わうために要する、インターネット参加の利用レベルが徐々に増加している。それらの効果を拡大させるため、費やす時間が徐々に増加する傾向にある。 離脱症状: インターネットの利用を減らしたり突然中止すると、感情的に不快になったり身体的な症状が発生する。これら離脱症状には、震え、怒りっぽさ、過敏性などがある。 衝突: 過剰なインターネット利用の結果として、様々な紛争を引き起こしている。たとえば対人関係衝突、他の活動との衝突(たとえば仕事・社会生活・その他の趣味)、個人内面(精神内面的な衝突・セルフコントロールの喪失)。 再発性: 以前の行動パターンは繰り返されたり再発しうる。インターネット利用を断ったりコントロールしていても、過剰使用や依存症が、本人の手ですぐに元に戻ってしまう。
※この「グリフィス・クリティア」の解説は、「インターネット依存症」の解説の一部です。
「グリフィス・クリティア」を含む「インターネット依存症」の記事については、「インターネット依存症」の概要を参照ください。
- グリフィス・クリティアのページへのリンク