クロノツキー国立生物圏・自然保護区
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クロノツキー国立生物圏・自然保護区(Kronotsky State Biosphere Nature Preserve / Kronotskiy Zapovednik, ID765-001)は、クロノツカヤ山(標高 3528 m)の西側、ベーリング海沿岸部に存在している保護区で、面積は1,007,100 ha、IUCNカテゴリーはIa(厳正自然保護区)である。1932年に国立自然保護区が設定され、一時的な中断はあったものの、1966年に再設定された。1984年に生物圏保護区にもなっている。 この保護区内にあるゲイゼル渓谷(en:Valley of Geysers)は、その名の通り多数の間欠泉(Geysers)からなる渓谷(Valley)で、ゲイゼルナヤカルデラ内を流れるゲイゼルナヤ川に沿って広がる全長約6kmの世界最大の熱水地帯の一つである。2007年の豪雨によってゲイゼルナヤカルデラの外輪山南東側が崩壊し、ゲイゼルナヤ川に堰止湖が形成された。これによって形成直後は間欠泉の2/3が水没したが、その後水位が低下している。 この保護区の植物種は745種が確認されている。その中にはサハリンモミなどのような固有種が16種含まれている。それ以外の植物としては以下のものが確認されている。 アカンテンツキ(Fimbristylis ochotensis) アツモリソウ イブキソモソモ(Poa radula) イワベンケイ エゾサワスゲ(Carex viridula) ヒメミズニラ(Isoetes asiatica) 動物種としてはクマやトナカイなどの陸棲動物のほか、保護区内の海域に以下のような生物たちが暮らしている。 イッカク オホーツクワモンアザラシ(Phoca hispida ochotensis) ゴマフアザラシ ゼニガタアザラシ(Phoca vitulina stejnegeri) タラバガニ トド ハナゴンドウ ラッコ
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