クロス・マーケティングとは? わかりやすく解説

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クロス・マーケティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 04:59 UTC 版)

クロス・マーケティンググループ > クロス・マーケティング
株式会社クロス・マーケティング
Cross Marketing Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本
163-1424
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 24階
設立 2003年4月1日
業種 情報・通信業
事業内容 インターネット市場調査(ネットリサーチ)
代表者 五十嵐幹(代表取締役社長兼CEO)
資本金 1億円(2024年6月末)
主要株主 株式会社クロス・マーケティンググループ
外部リンク https://www.cross-m.co.jp/
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株式会社クロス・マーケティング(Cross Marketing Inc.)は、マーケティング・リサーチ事業やマーケティング・リサーチに関わるコンサルテーションを行う日本の企業[1]

東京都新宿区に本社を置く。グループ親会社のクロス・マーケティンググループ東証プライム市場に上場している[1]

概要

インターネットを用いたリサーチ事業を目的として、2003年4月に設立。順調に売り上げを伸ばし、2008年10月に会社設立から5年半で東証マザーズに上場。

その後、インターネットリサーチに加え、グループインタビュー(FGI)や会場調査(CLT)といった対面による定性・定量リサーチサービスを拡充し、多様な顧客ニーズに対応できる体制を整えた。2011年からは、リサーチ事業で培ったノウハウを活かし、システム開発などのITソリューション事業を開始。2012年には初の海外拠点として上海に現地法人を開設し、グローバル展開を本格化させた。

株式会社クロス・マーケティンググループ
Cross Marketing Group Inc.
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本
163-1424
東京都新宿区西新宿3-20-2
東京オペラシティタワー 24階
設立 2013年6月3日
業種 情報・通信業
法人番号 5010001153857
事業内容 持株会社
代表者 五十嵐幹(代表取締役社長兼CEO)
資本金 6.5億円(2024年6月末時点)
売上高 連結:261億85百万円
(2024年6月期)
純資産 連結:166億29百万円
(2024年6月末)
総資産 連結:70億82百万円
(2024年6月末)
従業員数 連結:1,683人(2024年12月末)
決算期 6月30日
主要株主 五十嵐幹 24.3%
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 16.7%
(2024年6月末)
外部リンク https://www.cm-group.co.jp
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2013年6月には、株式移転により持株会社の株式会社クロス・マーケティンググループを設立。同社がクロス・マーケティングに代わり東京証券取引所マザーズ市場に上場。事業拡大と組織再編を進め、2018年には東京証券取引所市場第一部(現 プライム市場)へ上場市場を変更[2]した。

株式会社クロス・マーケティングは、株式会社クロス・マーケティンググループが保有するリサーチ機能の根幹に位置し、生活者理解のためのマーケティング・リサーチ領域と、生活者データの効率的な収集・活用を推進するデータマーケティング領域を幅広く支援。その基盤となるのは、1,200万人を超える大規模なパネルネットワーク[3]。このパネルを活用することで、多様な属性を持つ生活者からのデータを効果的に収集・分析し、企業の様々なマーケティングニーズに対応するソリューションを提供している。

さらに、世界85か国以上エリアへのアンケートも可能で、海外市場におけるマーケティングリサーチのニーズにも対応できる体制を整えている[4]

提供するサービスは多岐にわたり、戦略立案の基礎となる市場調査から、具体的な施策の効果検証まで、ネットリサーチ、オフライン調査(グループインタビュー、会場調査など)、定量調査、定性調査といった多様な手法を組み合わせ、顧客の課題解決を総合的に支援している。

沿革

  • 2003年
    • 4月 - インターネットを用いたリサーチ事業を目的として、東京都渋谷区において株式会社クロス・マーケティングを設立(資本金1,000万円)[5]
    • 10月 - 株式会社アクシブドットコム(現・株式会社VOYAGE GROUP)と業務提携
  • 2004年
  • 2006年
    • 3月 - 簡易集計アプリケーション「REAL CROSS (現Cross Finder2)」 を提供開始
    • 5月 - アクシブドットコムとの業務提携を発展的に解消し、新たに株式会社ECナビ(現・VOYAGE GROUP)及びその子会社株式会社リサーチパネルと資本提携、業務提携
  • 2008年
  • 2009年
    • 5月 - 株式会社リサーチアンドサーベイがグループ会社に[7]なり、オフライン調査が本格スタート
    • 5月 - 一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)に加盟
  • 2011年
    • 1月 - 株式会社クロス・マーケティング 西日本営業所開設
  • 2012年
    • 5月 - 中国に現地法人「酷络司商务咨询(上海)有限公司(現Kadence China Inc.)」を設立
  • 2013年
    • 6月 - 株式移転により持株会社の株式会社クロス・マーケティンググループを設立。同社がクロス・マーケティングに代わり東京証券取引所マザーズ市場に上場[8]
    • 11月 - 株式会社クロス・マーケティンググループが株式会社ユーティルを連結子会社化[9]
  • 2014年
  • 2015年
    • 2月 - 株式会社クロス・マーケティンググループが株式会社リサーチ・アンド・デイベロプメントを連結子会社化[10]
    • 10月 - 株式会社クロス・マーケティンググループがタイに現地法人Cross Marketing(Thailand)Co., Ltd(現 Kadence International (Thailand) Co., Ltd. )を設立
    • 11月 - 株式会社クロス・マーケティンググループがJupiter MR Solutions Co., LTD(タイ)を子会社化
  • 2017年
    • 7月 - セルフアンケートツール「QiQUMO」提供開始
  • 2018年
    • 3月 - 株式会社クロス・マーケティンググループが東京証券取引所市場第一部へ上場市場変更
    • 3月 - インスタグラムマーケティングのタグピク社と業務提携[11]
    • 8月 - 株式会社クロス・マーケティング 名古屋営業所開設
    • 9月 - 外国人就労サイト運営YOLOJAPAN社と業務提携 在日外国人マーケティングリサーチサービスを拡充
  • 2019年
    • 1月 - SNSやオンライン上のクチコミ分析サービス 「Social Cross」を提供開始
    • 2月 - 性格パターン分析のディグラム・ラボ社と業務提携
  • 2020年
    • 2月 - 企業のビッグデータ活用に向けたCRM 分析支援サービス「カスタマージャーニー型データ分析」の提供開始
    • 2月 - コンテンツマーケティングのための戦略策定支援サービス 「データストーリーボード」の提供開始
    • 8月 - アジャイル型UXリサーチサービス「Cross-UX」開始 デジタル上の顧客体験価値の向上を支援~クロス・マーケティングとポップインサイト共同提供~
    • 10月 - 株式会社クロス・マーケティング、株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメントとの合併を完了
  • 2021年
    • 6月 - LINE株式会社が提供するLINEリサーチのオフィシャルパートナーに認定[12]
    • 12月 - 顧客志向のCRM活動を実現する カスタマーサクセスBI『CrossData』の提供開始
  • 2022年
    • 3月 - 株式会社クロス・マーケティング、株式会社ショッパーズアイとの合併を完了

事業内容

クロス・マーケティングは、クロス・マーケティンググループが保有するリサーチ機能の根幹に位置し、生活者理解のためのマーケティングリサーチ領域と、生活者データの効率的な収集・活用を推進するデータマーケティング領域を幅広く支援している。

  • マーケティングリサーチ事業
    • ネットリサーチ: 約1,285万人のパネル(2025年2月現在)を活用し、インターネット上でアンケート調査を実施。迅速なデータ回収と柔軟な調査設計が可能。グローバル領域に強みをもつグループ企業・ネットワークも保有しており、世界各国の調査をワンストップで対応。セルフ型アンケートツールの「QiQUMO(キクモ)」も提供している。
    • オフラインリサーチ: グループインタビュー、デプスインタビュー、会場調査(CLT)、ホームユーステスト(HUT)など様々な調査を実施している。都内3箇所に専用の調査ルームを保有し、調理可能なCLTルームも完備。乳幼児からシニア層まで、年間40,000名以上のリクルーティング実績がある。
  • データマーケティング事業
    • 顧客の行動データと意識データを組み合わせることで、効率的なデータ収集と分析を行い、顧客インサイトを解明する。BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの活用支援やジャーニーデータ分析なども提供している。

関係会社

  • 株式会社メタサイト
  • 株式会社メディリード
  • 株式会社ウィズワーク
  • エンバイロセルジャパン株式会社
  • 株式会社エクスクリエ
  • 株式会社パスクリエ
  • 株式会社クロス・コミュニケーション
  • 株式会社オルタナエクス
  • 株式会社クリエイティブリソースインスティチュート
  • 株式会社トキオ・ゲッツ
  • 株式会社トラフィックス
  • 株式会社REECH
  • 株式会社クロス・プロップワークス
  • ノフレ食品株式会社
  • 株式会社MDIU
  • Kadence International Business Research Pte.Ltd.
  • Kadence International (Thailand) Co., Ltd.
  • Kadence International Inc. CHINA
  • 株式会社クロスベンチャーズ

脚注

  1. ^ a b クロス・マーケティンググループ[3675の株価・株主優待など。]”. 日本経済新聞 電子版. 2025年5月20日閲覧。
  2. ^ 3675 クロス・マーケティンググループ”. 株~企業情報・おすすめ銘柄「FISCO(フィスコ)」. 2025年5月20日閲覧。
  3. ^ パネル”. www.cross-m.co.jp (2025年5月16日). 2025年5月20日閲覧。
  4. ^ 海外調査(グローバルリサーチ)”. www.cross-m.co.jp. 2025年5月20日閲覧。
  5. ^ 沿革”. www.cross-m.co.jp. 2025年5月20日閲覧。
  6. ^ プライバシーマーク付与適格決定事業者一覧”. www.jmra-net.or.jp. 2025年5月20日閲覧。
  7. ^ 【株式会社クロス・マーケティング】株式会社リサーチアンドサーベイの全株式を取得”. valuepress. 2025年6月5日閲覧。
  8. ^ クロス・マーケティング、持株会社制へ移行”. www.advertimes.com (2013年6月7日). 2025年5月20日閲覧。
  9. ^ クロス・マーケティングがユーティルを完全子会社化へ - M&A HACK”. sfs-inc.jp (2025年4月27日). 2025年6月5日閲覧。
  10. ^ クロス・マーケティンググループ<3675>、マーケティングリサーチのリサーチ・アンド・ディベロプメントを子会社化 | M&A Online - M&Aをもっと身近に。”. maonline.jp. 2025年6月5日閲覧。
  11. ^ タグピク社、インターネットを利用したリサーチ・市場調査の㈱クロス・マーケティングと提携。ブランドリフトのリサーチ領域での協働を開始。”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2018年3月27日). 2025年6月5日閲覧。
  12. ^ LINEリサーチのオフィシャルパートナーに認定 -専任リサーチャーが調査設計からデータ納品までフルサポート-”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年5月20日). 2025年6月5日閲覧。

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