クラスII形容詞とクラスIII形容詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 05:01 UTC 版)
「ヴァリリア語群」の記事における「クラスII形容詞とクラスIII形容詞」の解説
形容詞のクラスIIとクラスIIIはどちらも融合する変化形が多く、ソルクラス名詞とルナクラス名詞の区別と、テラクラス名詞とアクアクラス名詞の区別ができない。また、クラスII形容詞には下位クラスがいくつかあるが、詳細はまだ不明である。ここで使用する例はクラスII形容詞の adere ("滑らかな、すべすべした、つるつるした、速い、素早い") とクラスIII形容詞の ēlie ("最初の") である。 クラスIII形容詞でも、上記のエリジオンの対象となった場合、母音変化が起こる。ルナ形とソル形がエリジオンを起こして音節に -ȳ- が含まれる場合 (下記の表ではそのような変化形を強調してある)、この -ȳ- は -io- に変化する。これはテラ形またはアクア形では起きない。以下を比較したい。 valosa ēlȳse — "最初の男によって" (vala は第1変化形ルナクラス名詞) ēlios valosa — "最初の男によって" daomȳssi ēlȳssi — "最初の大雨によって" (daomio は第3変化形ルナクラス名詞) ēlȳs daomȳssi — "最初の大雨によって" クラスII形容詞(adere, "滑らかな、すべすべした、つるつるした、速い、素早い")ソル / ルナテラ / アクア単数複数単数複数主格adere aderi aderior aderiar 対格属格adero aderoti aderȳro aderȳti 与格aderot 処格aderē 具格aaderose aderossi aderȳso aderȳssi 共格aaderome aderommi aderȳmo aderȳmmi 呼格aderes aderis aderios aderīs クラスIII形容詞(ēlie, "最初の")ソル / ルナテラ / アクア単数複数単数複数主格ēlie ēlī ēlior ēliar 対格属格ēlio ēlȳtib ēlȳro ēlȳti 与格ēliot ēlȳrot 処格ēliē 具格aēlȳseb ēlȳssib ēlȳso ēlȳssi 共格aēlȳmeb ēlȳmmib ēlȳmo ēlȳmmi 呼格ēlies ēlīs ēlios ēlīs 注: ^a 上述の子音調和を参照のこと。 ^b 上述のエリジオンにおける母音変化を参照のこと。
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