レスポール・ジュニア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 04:04 UTC 版)
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ギブソン・レスポール・ジュニア Gibson Les Paul Junior |
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メーカー/ブランド | ギブソン |
製造時期 | 1954-1960, 1975年頃-現在 |
構造 | |
ボディタイプ | ソリッド |
スケール長 | 24.75 in (629 mm) |
フレット数 | 22 |
ネックジョイント | セットネック |
材質 | |
ボディ | マホガニー |
ネック | マホガニー |
フィンガーボード | ローズウッド |
ハードウェア | |
ブリッジ | ラップアラウンドブリッジ(バーブリッジ), チューン・O・マチック |
電気系統 | |
ピックアップ | 1基のP-90 |
カラーバリエーション | |
サンバースト, ライムド・マホガニー(TVイエロー), チェリーレッド | |
テンプレート | カテゴリ |
ギブソン・レスポール・ジュニア (Gibson Les Paul Junior)はギブソン・レスポールの廉価モデル。
(Junior DC in TV Yellow)
概要
高価なレスポールのスチューデントモデル(入門用)として1954年に発売される。
モデル名が"レスポール"であり、ボディ・シェイプも他のレスポールと同様であるにもかかわらず、ジュニアの開発にレス・ポールは関与していない(レスポール・スペシャルも同様)。
スタンダードやカスタムと比較すると軽く、扱いやすいとされる。
ピックアップはドッグイヤーのP-90が1つのみで、コントロールもトーンとボリュームだけである。ポジション・マークはドット、プラスチックノブのクルーソン製3連ペグ、Gibsonロゴもデカール、マホガニー材のみのフラットトップとするなど、スタンダードやカスタムに比べてあらゆる面でコストダウンが図られている。
ジュニア、スペシャルの代表的なカラーであるライムド・マホガニー(通称・TVイエロー)は、発売当時白黒だったテレビ画面でも映えるため付けられた呼称である。他にサンバースト、チェリーレッドといったボディ色が有名。
ダブルカッタウェイ
1958年頃にシングルカッタウェイからダブルカッタウェイに変更される。1960年にはレスポールが生産中止となり、ジュニアも製造が中止され、そのままSGスタイルへと移行する。
メイプルトップ&マホガニーバックのスタンダードとは異なり、ボディはマホガニーのみであり、P-90を搭載したことにより得られる独特な音が評価され、ヴィンテージ市場でも高値で取引されている。1970年代以降には再生産が行われ、近年はカスタムショップでも製作している。
仕様
ピックアップ
ドッグイヤータイプのP-90をリアポジションに1基のみ搭載。1990年代の個体にはP-100を搭載した物も存在する。
ブリッジ
ラップアラウンドタイプのバーブリッジを搭載。1990年代の個体にはチューン・O・マチックの物も存在する。
ボディ
ボディ材はマホガニー。スタンダードやカスタムはボディ表面がなだらかに盛り上がったアーチ・トップだが、ジュニアでは平らなフラット・トップとなっている。
著名な使用者
ロックンロール、パンクといったジャンルに使用者が多い。
- レスリー・ウェスト(マウンテン)
- キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)
- ジョニー・サンダース(ニューヨーク・ドールズ)
- ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)
- ジョン・レノン(ビートルズ)
脚注
ギブソン・レスポール・ジュニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:00 UTC 版)
「ジョン・レノン」の記事における「ギブソン・レスポール・ジュニア」の解説
1971年、ニューヨークに移住してから入手。当時ジョンは、ボブ・マーリーをはじめとしたレゲエに心酔しており、マーリーが同じモデルを使用していたため、それにならって入手したという。ギブソンJ-160Eやエピフォン・カジノと同じくP-90ピック・アップを搭載しており、ジョンのギター・サウンドにおける指向が窺える。フロントに、ギブソンES-150用のオールドタイプのピック・アップ(通称チャーリー・クリスチャンPU)を追加、PUセレクターの増設、ブリッジとテイルピースの交換を施し、より実用性を高めている。カラーは、当初サンバーストだったが、チェリー・レッドにリフィニッシュされた。アルバム『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』レコーディングや、1972年のTV番組『マイク・ダグラス・ショー』出演時に使用されたが、1972年8月30日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたチャリティ・コンサート「ワン・トゥ・ワン」での使用がもっとも有名。
※この「ギブソン・レスポール・ジュニア」の解説は、「ジョン・レノン」の解説の一部です。
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