キャラクターの成り立ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/09 06:02 UTC 版)
松本零士が参加する前に書かれた企画書では神麻知子(じん まちこ)という名前のキャラクターであり、この段階では主人公・小竹忍の部下で、宇宙戦士B班のリーダーという役職だった。その後、松本が描いたプロットでは「森木雪」という名前になり、さらにそれを推敲した組織図ラフの段階で最終的な名前である「森雪」となった。この時点でもまだ主人公・万野進(のちに古代進)の部下の戦闘員という立場だが、より内容が具体的にされ、偵察隊を担う科学者となっている。そして放送開始前に配布された番組宣伝用にパンフレットでは、生活部門と調査分析部門のリーダーを兼任する立場と記載されている(この段階では生活班と調査分析班は別部署だった)。 放送開始後、当初はレーダー員として働くシーンが主体だったが、当時の麻上が「〇〇発見」「目標〇〇」などといった機械的なセリフを苦手としており、どうしても甘い声になってしまっていたため、途中からジュースの配給やファッションショーの開催などといった生活班としての描写を主体とする方向に変更された。生活班長としての側面が強くなっていく一方で調査分析職要素は次第に薄くなり、やがて生活班の一部として取り込まれた。 つまり森雪の立ち位置は、戦闘員として始まり、偵察要員という形で具体化され、その後偵察が調査分析に変化。そして兼任という形で追加された生活班に調査分析系統の職務内容が吸収されていった、という経緯を辿っている。 一方、役職面とは異なりプライベート面での設定に関しては早期にある程度確立されており、企画書時点で既に艦内のマスコット的存在であることやファッションを嗜むこと、アナライザーのセクハラに悩まされていることなど、本編で描かれている設定が存在していた。
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