キャッシュ・カウ
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「ドレッド・ツェッペリン」の記事における「キャッシュ・カウ」の解説
1995年、ドレッド・ツェッペリンは、キャッシュ・カウ(Cash Cow:「現金を出す雌牛=金のなる木」の意)という新しい制作会社を作り、ゲイリー・プットマン(バット=ボーイ)とグレッグ・トーテル(トーテルヴィス)が経営にあたり、『The Fun Sessions』を制作した。キャッシュ・カウは、1996年12月にライブ・アルバム『Front Yard Bar*B*Que』を、1997年11月にはオリジナル曲ばかりのアルバム『Spam Bake』をリリースした。これら3作はいずれもロバート・インコーヴァイア (Robert Incorvaia) がプロデュースしていた。『Spam Bake』はゲイリー・プットマンの「オリジナル作品の傑作」であると同時に、1960年代のエルヴィス・プレスリー映画の音楽をもじったものであった。キャッシュ・カウ・レコードからは、いずれもボブ・ナーリーがプロデュースした、バンドにとって最初のクリスマス向けアルバムとなった2002年の『Presents』や、2004年の『Chicken and Ribs』もリリースされ、さらにはDVD作品(『Jah-La-Palooza 2004』、『 Live in Minne-Jah-Polis 2002』)や、長く忠実に支持してきたファンたちの熱望に応えて商品化されたブートレッグ・ショーの類もリリースされている。 2008年、バンドはアルバム『Bar Coda』をリリースしたが、これをプロデュースしたのは長年メンバーであったスパイス (Spice) ことクリス・ボーリン (Chris Boerin) だった。『Bar Coda』のレコーディング中に、カール・ジャーはグループを脱退した。ライブ・ショーにおいては、スパイスがキーボードとパーカッションを演奏して、カール・ジャーの抜けた穴を埋めた。 リード・シンガーのトーテルヴィスは、2005年5月27日、アリゾナ州フェニックスのバンク・ワン・ボールパークで、遂に国家「星条旗」をバンドのメンバーたちとともに歌う栄誉に浴した。実はこれより前の1992年に、トーテルヴィスはミネソタ・ツインズのゲームで国歌を歌うことになっていたのだが、ロザンヌ・バーの一件のような事態が懸念されて、トーテルヴィスが国歌を歌う機会は本番の2日前になってキャンセルされたのであった。 ドレッド・ツェッペリンは、その後もツアーを続けており、編成はオリジナル・メンバーであるバット=ボーイとトーテルヴィス、長くメンバーであるスパイス、ボブ・ナーリー、ジギー・ナーリー (Ziggy Knarley)、チャーリー・ハジ (Charlie Haj) となっている。プットマンは、ドレッド・ツェッペリンのすべてのレコードに参加し、すべてのライブ・ショーに出演した唯一のメンバーである。2009年に、バンドは結成20周年を迎えた。
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