ガウダパーダとは? わかりやすく解説

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ガウダパーダ

名前 Gaudapāda

ガウダパーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 20:36 UTC 版)

गौडपाद
ガウダパーダ
ガウダパーダの座像
著名な実績 マーンドゥーキヤ・カーリカードイツ語版シュリ・ガウダパーダチャールヤ・マータ英語版
宗教 ヒンドゥー教

ガウダパーダ (サンスクリット語: गौडपाद; Gauḍapāda)[1]6世紀ごろのヒンドゥー哲学の哲学者およびヴェーダーンタ学派の学匠[2][3]。 彼の生涯には不明な点が多いが、シャンカラなど後世の思想家にも影響を与えている[4][5]

概要

ガウダパーダは「マーンドゥーキヤ・カーリカードイツ語版」の編者である。(ただし、ガウダパーダが一人で書いたものかは疑わしいとする研究者もいる[4]。)「マーンドゥーキヤ・カーリカー」は「ガウダパーダのカーリカー」とも呼ばれる[6]、4章215のカーリカー(詩句)から成る[7][8][9]。 この詩集には仏教の用語もあり、ガウダパーダは仏教にも影響を受けているとされるが[9]、彼の教義は仏教ではなくヴェーダーンタ学派のものである[2][10][11]。最初の3章はシャンカラに始まるヴェーダーンタ学派の不二一元論に影響を与えている。マーンドゥーキヤ・ウパニシャッドが含まれていることから、ドヴァイタ・ヴェーダーンタ派英語版ヴィシシュト・ヴェーダーンタ派英語版では有効な聖典の一つとなっている[8][12]。また、南インドで最古のマータ(僧院)英語版であるシュリ・ガウダパーダチャールヤ・マータ英語版(サンスクリット語: श्री संस्थान गौडपदाचार्य मठ, Śrī Sansthāna Gauḍapadācārya Maṭha)の設立者でもある[13][14]

脚注

  1. ^ Raju 1971, p. 177.
  2. ^ a b Potter 1981, p. 105.
  3. ^ TRV Murti (1955), The central philosophy of Buddhism, Routledge (2008 Reprint), ISBN 978-0-415-46118-4, page 114
  4. ^ a b Potter 1981, p. 103.
  5. ^ Sarma 2007, pp. 125–126.
  6. ^ Nakamura 2004, p. 308.
  7. ^ Potter 1981, pp. 106–111.
  8. ^ a b TRV Murti (1955), The central philosophy of Buddhism, Routledge (2008 Reprint), ISBN 978-0-415-46118-4, pages 114-115
  9. ^ a b 湯田豊 (2001). “ガウダパーダのカーリカー ー新しい翻訳ー”. 人文学研究所報 = Bulletin of the Institute for Humanities Research / 神奈川大学人文学研究所 編 34: 53. 
  10. ^ TRV Murti (1955), The central philosophy of Buddhism, Routledge (2008 Reprint), ISBN 978-0-415-46118-4, pages 116
  11. ^ Nakamura 2004, p. 311.
  12. ^ Gaudapada, Devanathan Jagannathan, University of Toronto, IEP
  13. ^ Shri Gowdapadacharya & Shri Kavale Math (A Commemoration volume). p. 10 
  14. ^ Archived copy”. 2018年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月25日閲覧。


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