カメラ付き携帯電話等が普及したことで発生した問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 05:42 UTC 版)
「カメラ付き携帯電話」の記事における「カメラ付き携帯電話等が普及したことで発生した問題」の解説
階段等でのスカートの中などを盗撮することを防止するため、日本の現行製品はカメラ撮影をするときにはマナーモードになっているときも含め、必ずシャッター音が発生するようになっている(ただしroot化は可能。外国の製品は音が出ないものもある)。イヤホンをつけても、スピーカーから必ずシャッター音が出る。 また書店で書籍のページを撮影して買わずに済ます行為を問題とする意見が現れた(詳しくはデジタル万引きを参照)。また、無断で他人の写真を撮る(特に猥褻な目的)、などエチケットや法に反する利用が問題になり、政府による調査や業界団体による広告キャンペーンなどのきっかけともなった。 また、特に中高生の間では、カメラ付き携帯電話によるいじめが問題となっている。裸などの画像をメールで回覧されたり、撮影した顔写真に悪口や実名などを添えて不特定多数に送信したりするいじめ事件が発生している。そうして撮影された動画などがネット上に流出する事件もあり、対策が求められている。 カメラ付き携帯電話が児童ポルノの蔓延につながっているという批判もある。欧米では未成年者が自らのヌードなどをカメラ付き携帯電話で撮影してやり取りする行為が「セクスティング 」と呼ばれ社会問題化しており、2010年にはマイクロソフトが制作したスマートフォン『KIN』のCMがセクスティングを助長しているとして批判の対象となり、マイクロソフトは謝罪の上該当する一部シーンをCMから削除したこともある。 企業秘密の写真を撮る問題(産業スパイ行為)も発生し、カメラ付き携帯電話等の持ち込みを規制する企業も現れた。持ち込み規制のある企業では入口で携帯電話を預けるよう求めるものや、受付でカメラに目隠しテープ(勝手に剥がすと、剥がしたことが分かる文字列が浮かび上がる)を貼り、帰りに受付でテープを剥がしてもらう措置をとるものなどがある。このため、ビジネス用としてカメラが付いていない携帯電話の需要もある。 美術館においても、一時的にカメラを目隠しするテープを利用することがある。
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