カトリーヌ・ルノーダン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:08 UTC 版)
「栄光のナポレオン-エロイカ」の記事における「カトリーヌ・ルノーダン」の解説
ロザリーと同じ店で働くお針子の女性。彼女のお願いに抗えないベルナールの自宅に情報収集のためにフーシェにより送り込まれた手駒の1人であり、また、王党派の一員としてジャコバン派の一掃とフーシェに対する復讐を果たそうとする。リヨンで大きな絹織物工場を営んでいた旧家の娘であり、1793年にリヨンで勃発した反革命反乱「リヨンの反乱(Siège de Lyon)」で王党派に組した市民2千人が虐殺された際、父親も兄も殺された。その虐殺を指揮したのは当時の極左ジャコバン派の総督で、総裁政府ではバラスの腰巾着となっている警務大臣フーシェだった。そのため、復讐すべくフーシェと王党派の二重スパイとなっていた。誰もが革命の成功と共和制の未来を願っていると錯覚しているロザリーの人の良さにつけ込み、フーシェの支持でベルナールの情報を入手しやすい彼の自宅に入り込んだ。アランとは相思相愛だったが、イデオロギーの違いからアランへの恋を諦めて彼女の才気を認めたタレイランと結婚。結婚後は互いに干渉し合わない主義で王党派の中心人物となるが、タレイランは見て見ぬふりをしていた。その後はナポレオンを暗殺するため王党派と打ち合わせていたところをフーシェに捕らわれ、夫に累が及ばないように敢えてフーシェと取引してタレイランとは無関係の「カトリーヌ・ルノーダン」としてギロチンに処された。
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