カトリック教徒の隠れ家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 07:27 UTC 版)
「バッダースリー・クリントン」の記事における「カトリック教徒の隠れ家」の解説
フェラーズ一家は他の多くのウォリックシャーのジェントリー同様、宗教改革の後も国教を忌避してローマンカトリックであり続けた可能性がある。一族はカトリックの聖職者をかくまっていたが、これはもし見つかったら謀反として死刑に処される恐れもある行為であり、一族は聖職者を保護し隠しておくため特別な準備を行っていた。カトリックの聖職者を隠すプリースト・ホールや、捜査が入った時に逃げられるよう秘密の通路も作られた。そのうち一つのホールはモート・ルームの外にあり、木の羽目板で隠れたドアの後ろに小さい部屋がある。ふたつめのホールは天井につながっており、訪れた人には見えないが6名程度の人が入れる。三つめは古いトイレに隠してある。逃亡者は2階からロープをつたい、古い寝室のシャフトを使って屋敷の昔の下水設備に降りることができ、この下水は建物中を通っていて少なくとも十数人は隠れることができた。こうしたプリースト・ホールはのちに列聖されたイエズス会の平修士ニコラス・オーウェンが作ったと言われており、オーウェンは近くのハーヴィントン・ホールをはじめとする多数の巧妙な隠れ場所を作ったことで有名である。
※この「カトリック教徒の隠れ家」の解説は、「バッダースリー・クリントン」の解説の一部です。
「カトリック教徒の隠れ家」を含む「バッダースリー・クリントン」の記事については、「バッダースリー・クリントン」の概要を参照ください。
- カトリック教徒の隠れ家のページへのリンク