カトリック教会独自の教義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:39 UTC 版)
「カトリック教会」の記事における「カトリック教会独自の教義」の解説
無原罪の御宿り イエス・キリストの母・聖母マリアは子供を宿した時に原罪が潔められた、という意味ではなく、「マリアはその存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていた」という信仰。 聖母の被昇天 聖母マリアは、その人生の終わりに、肉体のままで天国にあげられたという信仰。 煉獄 神の恵みと神との親しい交わりとを保ったまま死んで、永遠の救いは保証されているものの、天国の喜びにあずかるために必要な聖性を得るように浄化(清め)の苦しみを受ける人々の魂が行くとされる、天国と地獄の間の世界。 教皇の首位権 ローマ教皇は、全世界のキリスト教の司教たちの中で、最も権威を持っていて、天国の鍵を受け継いでいるとされる。教会の外にいる者は聖霊の恵みを受けられず、もしそこから離れてしまえば聖霊の恵みを得ることができないとされている。一方で、「カトリック教会と縁のない人々が救われないというわけではない」ということを、現代の教皇たちは述べている。 教皇不可謬説 ローマ教皇が「信仰および道徳に関する事柄について教皇座(エクス・カテドラ)から厳かに宣言する場合、その決定は聖霊の導きに基づくものとなるため、正しく決して誤りえない」という教義のこと。教皇ピウス12世の「聖母の被昇天」に関する宣言には、「もしこれらのことを疑い、否定する発言を行うものはカトリック教会の信仰から離れているとみなされる」とした。第1バチカン公会議で決議されたこの教義に反対する者は、分離して復古カトリック教会を結成した。
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