カスバを舞台とした作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 02:00 UTC 版)
「アルジェのカスバ」の記事における「カスバを舞台とした作品」の解説
カスバは、しばしばアルジェリアを舞台とする映画や音楽作品に登場する。 植民地下のアルジェリアで撮影された『望郷』(1937年 フランス製作)では、フランスからアルジェリアへ逃亡した大泥棒ペペの潜伏先にカスバが選ばれた。劇中では不穏な空気が流れ、世界各国の犯罪者が隠れる「怪しげな」街として描写され、撮影はスタジオ内のセットが主だった。『望郷』内のカスバの描写に対して、メルザーク・アルアーシュ、サイドゥ・ウルド・ケリファらアルジェリア映画界の人間は朝日新聞日曜版に連載されていた「シネマ CHINEMA キネマ」でのインタビューにて不満を述べた。 一方、アルジェリア戦争を描いた『アルジェの戦い』(1965年 イタリア、アルジェリア合作)では、カスバは独立運動に参加する人々が住む街として描かれ、撮影は実際にカスバで行われ、多数の住民がロケに参加した。 上記の映画『望郷』をモチーフにして作られた日本の流行歌に『カスバの女』がある。同曲は1955年にエト邦枝が発表した際にはそれほど流行しなかったが、1967年に緑川アコがカヴァー盤シングルレコードを発表して以後は、青江三奈や藤圭子などが歌い、現在でも語り継がれる曲となっている。
※この「カスバを舞台とした作品」の解説は、「アルジェのカスバ」の解説の一部です。
「カスバを舞台とした作品」を含む「アルジェのカスバ」の記事については、「アルジェのカスバ」の概要を参照ください。
- カスバを舞台とした作品のページへのリンク