オンライン対戦の導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 06:36 UTC 版)
日本国内のゲームセンターが減少傾向にある上、郊外の大型商業施設内に出店するゲームセンターが多くなった。このような店舗においては、平日の午前中に客がたくさん来る保証はなく、客が見込めない場合は店舗側がプリント倶楽部やプライズゲームの導入を優先する可能性があった。このため、本作では対戦相手が見つかりにくい時間帯や店舗でも対戦相手を見つけやすくするためにオンライン対戦を導入する必要性があった。バンダイナムコにおいては大型筐体ゲームでの導入実績があったものの、開発チームは対戦型格闘ゲームにおける対戦文化を重視していたため、オンライン対戦の導入には消極的だった。それでも、一定数以上の店舗が「オンライン対戦を入れないならばビデオゲームのスペースをなくす」と回答したため、開発チームはオンライン対戦の導入に踏み切った。これ以外にも、オンライン対戦の導入には2つの課題があった。1つ目は回線の状態の安定化であり、課題の解決にはNTTも協力した。また、携帯端末のシステムアップデート等、ネットワークに大きな影響を与える出来事にも対応できるようにするため、ゲームで使用する帯域容量を最小限に抑えた。もう1つはネットワーク環境のトラブル対応であり、オンライン回線の新規開設やパケット確保失敗時のクレジット保証などの考慮が行われた。 オンライン対戦は普及したものの、オンラインでは避けられないラグによりEスポーツとしてプレイする日本や韓国のプロゲーマーは練習に支障を来すようになった。逆にオンライン環境が整わないためゲームセンター内で対戦していたパキスタンのプレイヤーは、ラグが無く対戦後に意見交換が出来る理想的な環境となったことからレベルが上がり、2019年頃には世界大会を席巻するようになった。
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