エンジン競争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:31 UTC 版)
「2012年のインディカー・シリーズ」の記事における「エンジン競争」の解説
エンジンはこの年より2.2L6気筒ターボエンジンに変更されたが、各マニュファクチャラーともに規定走行距離に満たない段階でのエンジン交換が多く見られた。トロントから導入された時間式プッシュ・トゥ・パスは、作動までにタイムラグを設けるなど、シーズン中に何度か仕様が変更された。 ホンダ 3社の中で唯一シングルターボを採用するホンダは、第4戦サンパウロ以降ターボチャージャーのハウジングを変更した改良型を導入した。シングルターボの低燃費は高速オーバルで有効に働き、インディ500(フランキッティ)と第7戦テキサス(ウィルソン)で優勝、最終戦フォンタナで2-3フィニッシュ(2位:フランキッティ、3位:ディクソン)を挙げた。しかしロード/ストリートでは2勝(デトロイト、ミッドオハイオ)に終わり、通算4勝でマニュファクチャラーズチャンピオンシップ2位を獲得した。 シボレー 7年ぶりにインディカー・シリーズに復帰したシボレーは序盤から速さを見せ、チーム・ペンスキーは開幕から4戦連続でポールポジションと優勝を獲得した。記録的暑さの中で決勝が行われたインディ500では、ツインターボに負担がかかり性能低下が見られたが、その後のレースではコース種別を問わず高い性能を発揮し、第13戦ソノマでマニュファクチャラーズタイトル獲得を決めた。 ロータス 新規参入のロータスは、シーズンを通して他の2社に大きく劣る性能だった。また、供給チームがシーズン序盤に次々と離れていき、デトロイト以降の供給先はHVSレーシングのデ・シルベストロのみとなった。ソノマから改良型を投入するも成績は上がらず、マニュファクチャラーズチャンピオンシップでも2社を大きく下回るポイントで3位に終わった。ロータスはこの年限りでインディカー・シリーズから撤退した。
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