エンジン・駆動系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 04:59 UTC 版)
「日産・GT-R LM NISMO」の記事における「エンジン・駆動系」の解説
エンジンは3リットル60度V6直噴ガソリンエンジンにツインターボを装着し、コスワースのエンジンコントロールユニットで制御する。市販モデルの次期型GT-Rのエンジンはこの車両の物をベースとする可能性があるという。前述のダクトの関係上、排気口はボンネット上に設けられている。 回生装置 (ERS-K) はフロントにトロトラック製の機械式フライホイールを搭載。ライバル車と異なり、電力変換を行わず運動エネルギーをダイレクトにフライホイールに伝えて蓄えられるという。モーターを装備せず、プロペラシャフトを介して後輪を機械的に駆動し、パートタイム4WDとなる設計。放出量は8メガジュールを目標にしたが、2015年は2MJを選択した。コクピットの足元にフライホイールが位置するため、ドライバーは膝を抱えたような窮屈な運転姿勢を強いられる。2016年シーズン参戦用の車両では、トロトラック製に替わって、新たなサプライヤーがシステムの開発に当たっていると見られている。 5速トランスミッションはエンジン前方(マシンの最前部)に置かれる。 ジャーナリストのサム・コリンズは、「電装系ケーブルや冷却パイプ、エアダクト、ラジエーター、サスペンションパーツなどがエンジンやトランスミッションの周囲や上部を這うように配置されており、エンジンやトランスミッション周りの作業を行うことはほとんど不可能に思えた」と述懐している。
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