エゾシカ問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:15 UTC 版)
エゾシカが温泉街を歩く姿をよく見ることが出来る。近年はシカの集落進出が著しく、農産物や家庭の観葉植物に対する食害が発生しているほか、糞尿の垂れ流しによる害、シカの道路飛び出しによる交通事故も懸念されている。銃器による駆除は、集落に接近しすぎている上、知床半島から流れ込む無数のシカには無力として断念された。2006年(平成18年)に抜本的対策として、集落の周囲全てをフェンスで囲むことを決定した。フェンスは高さが3m、距離は3628mで、うち3,092mを斜里町が、536mを網走支庁が設置する。対策費用は3,600万円である。9月に建設を開始して12月に完成する見込み。 農産物の被害としては、てんさい、小麦、馬鈴薯の被害が大きい。1999年(平成11年)の被害額は7,200万円に達した。これに対して、平成11から13年度に半島基部の農地にエゾシカ侵入防止柵を設置した。総延長は90.6km、総事業費は4億6000万円である。
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