ウンビクアジウムとは? わかりやすく解説

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ウンビクアジウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:25 UTC 版)

拡張周期表」の記事における「ウンビクアジウム」の解説

フランスカーンにあるGANIL(Grand Accélérateur National d'Ions Lourds、国立重イオン大型加速器)の科学者たちは、この領域での殻模型効果探り次の球状陽子殻を突き止めるために、Z = 114120124元素複合核直接核分裂遅延核分裂測定しようとした。これは、原子核の殻が完全であれば(あるいは陽子中性子魔法数であれば)、超重元素原子核安定性高まり安定の島近づくことになるからである。2006年には、天然ゲルマニウムにウランイオンを衝突させた反応結果発表され2008年には完全な結果発表された。 23892U + nat32Ge → 308, 310, 311, 312, 314124Ubq* → fission 研究チームは、半減期が10-18秒以上の複合核核分裂確認できたことを報告した。この結果は、Z = 124で強い安定化効果があることを示唆しており、次の陽子殻が、従来考えられていたZ = 114ではなく、Z > 120であることを示している。複合核とは、まだの殻に収まっていない核子ゆるやかな組み合わせである。内部構造持たず標的発射衝突力のみで結合している。核子の殻に収まるまでには約10-14秒かかると言われており、その時点で複合核核子となる。IUPACではこの数字を、発見され同位体認められるために必要な最小半減期としている。そのため、GANILの実験124番元素発見にはならない複合核312124の核分裂は,2006年イタリアレニャーロ国立研究所(Laboratori Nazionali di Legnaro)にあるタンデムALPI重イオン加速器でも研究されている。 23290Th + 8034Se → 312124Ubq* → fission ドゥブナ合同原子核研究所(JINR)で行われた過去実験同様に核分裂片は132Sn(Z = 50N = 82)のような二重魔法数周り集まっており、超重核核分裂このような二重魔法数核子排出する傾向があることが明らかになった。また、312124複合核からの核分裂1回あたりの平均中性子数も(軽い系に比べて)増加しており、重い核分裂でより多く中性子放出する傾向が超重質量領域まで続いていることが確認された。

※この「ウンビクアジウム」の解説は、「拡張周期表」の解説の一部です。
「ウンビクアジウム」を含む「拡張周期表」の記事については、「拡張周期表」の概要を参照ください。

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