ウィラミット アイアン アンド スティール ワークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:07 UTC 版)
「シェイ式蒸気機関車」の記事における「ウィラミット アイアン アンド スティール ワークス」の解説
シェイの基本特許が失効した後、オレゴン州ポートランドのウィラミット アイアン アンド スティール ワークス(英語版)が1922年から1929年にかけてシェイに類似する機関車を製造している。同社は3気筒、2台車の50ショートトンのもの1両、3気筒、3台車で50-75ショートトンのもの33両を生産しており、1923年には歯車駆動式機関車用の改良された蒸気機関アメリカ合衆国特許第1,464,696号で、1927年には同じく改良された歯車式台車でアメリカ合衆国特許第1,622,765号を取得した。同社の機関車はライマ社のものと類似のものであったが以下のとおり、様々な近代化がなされており、ライマ社の機体より燃料消費が少ないという特徴があった。 弁装置がライマ社の機体のスチーブンソン式からワルシャート式に、給排気弁がスライドバルブからピストンバルブに変更となっている。また、シリンダ側面に配置されていた給排気弁をシリンダ前面に配置して保守性を向上させている。 ライマ社の機体の2基もしくは3基のシリンダは、弁装置の配置が右勝手のものと左勝手のものの組み合わせであったが、ウイラミット社の機体は3基のシリンダを同一のものとして、部品の共通化を図っている。 蒸気機関が一部運転室と干渉しているライマ社の機体に対し、完全に運転室外に配置されている。 飽和式、リベット組立を基本としたライマ社の機体のボイラーに対し、過熱式・溶接組立を標準とし、使用圧力も高いものであった。 台車の枕ばね配置の改良により、機関車の動揺を抑制し、不整軌道での走行性の向上と乗心地の向上を図っている。 エフライム・シェイが1893年に製造した、自身の所有するハーバー・スプリングス鉄道1号機 ウィラミット アイアン アンド スティール ワークス製の歯車駆動式機関車、蒸気機関を運転室の外部に装備している ウィラミット製機関車の蒸気機関、ワルシャート式弁装置を装備するほか、3基のシリンダ・弁装置が同一構造となっている
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