インキュベーター時代/小高ワーカーズベース設立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 09:46 UTC 版)
「和田智行」の記事における「インキュベーター時代/小高ワーカーズベース設立」の解説
2011年、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故の影響で自宅が警戒区域に指定され、小高区から避難し、2012年にはITベンチャー企業を退職。会津若松市にて避難生活を送りながら同市に新設されたインキュベーションセンター勤務を経て、会津若松市内にて多くの企業経営に携わる。そのときにインキュベーターの資格を取得する。日中の活動が認められた2014年5月には小高区に戻り「小高ワーカーズベース」を設立した。 小高ワーカーズベースは、和田が原発事故後に感じた「大きな企業に依存せず自立した地域をつくらなくてはいけない」という想いのもと「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」というミッションを掲げ、常磐線小高駅付近にWiFiを設置したコワーキングスペースを立ち上げたほか、2014年12月には食堂「おだかのひるごはん」を、2015年9月には食品や日用品を取り扱う小売店「東町エンガワ商店」をオープンしている。さらに若者への仕事の提供のため、ガラス工房「HARIOランプワークファクトリー小高」を設立し、ガラスアクセサリーの製造や販売を行っている。一連の活動が評価され、小高ワーカーズベースは「ふくしまベンチャーアワード2015」特別賞や復興庁「新しい東北」復興・創生顕彰 団体部門を受賞している。 2017年に地域リソースの発掘や起業家の募集を目的とした「NextCommonsLab南相馬」(以下「NCL南相馬」)を立ち上げ、「予測不可能な未来を楽しもう」をスローガンに小高区の新生に取り組んでいる。NCL南相馬では、「なりわいの種」と呼ぶ地域課題の解決と商売を両立させる持続可能なビジネスプロジェクトとして、ローカルSEプロジェクト(先端技術)、CommunityBreweryプロジェクト(醸造)など8つのプロジェクトを立ち上げ、それらを事業化する起業家を誘致している。。これらの事業は和田を中心に南相馬市が協働で人材の確保や組織形成を行なっている。
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