イブン・アル・マンスールと二人の乙女の物語とは? わかりやすく解説

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イブン・アル・マンスールと二人の乙女の物語(第346夜 - 第353夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「イブン・アル・マンスールと二人の乙女の物語(第346夜 - 第353夜)」の解説

教王アル・ラシードはその夜眠れなくて退屈をもてあましていた。アル・ラシードと太刀持ちマスルールは、いたずらじじいイブン・アル・マンスールをつかまえておもしろい話を所望する。 イブン・アル・マンスール老がバスラの町を散策していると、迷って大きな屋敷前に出た。門の前で休んでいると、中にいた乙女悲しげ様子で歌をうたっている。のぞき見したことを責め乙女言葉を交わしていると、老は、ここがもと親友バスラ宝石商総代、アリ・ベン・ムハンマドの家だと思い出した乙女は娘のバドルで、悲しんでいたのは、恋人であるシャイバーン族の族長ジョバイール公が、彼女に女奴隷とのレズ疑惑をかけて冷たくなったためである。 仲裁申し出た老は、ジョバイール公の屋敷訪ねて饗応を受ける。しかし不審なことに、盛大な宴の最中なのに、歌と音楽いっさい聞こえてこないのだ。理由をただすと、ジョバイール公は女奴隷を呼んで歌うようにいいつける。しかし女奴隷は、主人が歌を嫌っていることから苦悩し気絶して倒れ、あなたのせいで主人苦しむのだ、と老をなじる。老はむなしくバドルの家へもどった翌年、またバスラ訪れた老は、この恋の結末知ろうバドルの家を訪ねる。すると家には墓が建っており、バドル死んでしまったように思われた。次にジョバイール公の屋敷に行くと荒れ放題になっており、公はすっかり病みついている明らかな恋の病であり、ジョバイール公は老に手紙託し仲裁頼んだ。ふたたびバドルの家にゆくと、バドル生きていて、喪服姿である。死んだのは女奴隷の方だった。 じつは、最初バドル突き放していたジョバイール公だったが、徐々にバドル対す愛しさをつのらせ逆にバドルの方は、時間とともに冷静さ取り戻していたのだった。この一年のあいだに、すっかり立場逆転していたのだ。老の説得によってバドルはジョバイール公を許し、ふたりは結婚する。老がこの騒動きっかけ尋ねると、バドル女奴隷が船で遊んでいたとき、ジョバイール公をからかうような歌をうたっていたと、船頭公に報告したことが原因であった。 イブン・アル・マンスール老がここまで語ったとき、教王アル・ラシードは寝息をたてていた。

※この「イブン・アル・マンスールと二人の乙女の物語(第346夜 - 第353夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
「イブン・アル・マンスールと二人の乙女の物語(第346夜 - 第353夜)」を含む「千夜一夜物語のあらすじ」の記事については、「千夜一夜物語のあらすじ」の概要を参照ください。

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