イスラム教時代とは? わかりやすく解説

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イスラム教時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 15:39 UTC 版)

ペルシア絨毯」の記事における「イスラム教時代」の解説

8世紀にはアーザルバーイジャーン地方 (en:Azerbaijan (Iran)) が、ペルシア絨毯粗織り絨毯一大産地だった。また、タバリスタン地方 (en:Tabaristan) は、租税として年間600絨毯バグダートカリフ宮廷納めていた。当時ペルシア主要な輸出品絨毯で、祈り捧げるときに足元に敷く小さな絨毯割合多かった。さらに、ホラーサーン (Khorassan)、シースターン (en:Sistan)、ブハラなどの都市でもペルシア絨毯制作されており、その優れたデザインとモチーフ需要高かったセルジューク朝ペルシアからイルハン朝ペルシアでも、ペルシア絨毯制作は非常に活発に行われており、イルハン朝第7代国王ガザン・ハンタブリーズ建てたモスクは、豪華な絨毯埋め尽くされており、絨毯素材となる羊毛は、特別に飼育された羊からとられたものが使用されていた。ティムール朝ペルシア生産され絨毯デザイン多くが、装飾写本挿絵であるミニアチュールをもとにしている。また、絨毯織っている場面描いたミニアチュール現存している。絨毯織り工房には、糸の染色工房が隣接していることも多かったペルシアモンゴル帝国襲来するまで、ペルシア絨毯制作大い発展していった。 この時代制作されペルシア絨毯でもっとも有名なものがサファヴィー朝ペルシア織られた、現在ロンドンヴィクトリア&アルバート博物館所蔵するアルダビール絨毯』 (en:The Ardabil Carpet) である。この絨毯は対として制作されたもので、もう1枚の『アルダビール絨毯』は、ロサンゼルス・カウンティ美術館所蔵している。この『アルダビール絨毯』のデザイン無数にコピーされ小さなものから原寸大のものまで様々な大きさ絨毯制作されている。イギリス首相官邸アルダビール絨毯飾られているほか、アドルフ・ヒトラーベルリンにあった自身オフィスアルダビール絨毯所有していた。『アルダビール絨毯』は、1539年から1540年にかけて制作された。絹糸羊毛素材として使用され1インチ四方あたり300から350編目織られており、10.5×5.3メートル大きさ絨毯となっている Los Angeles County Museum of Art See also Victoria & Albert Museum

※この「イスラム教時代」の解説は、「ペルシア絨毯」の解説の一部です。
「イスラム教時代」を含む「ペルシア絨毯」の記事については、「ペルシア絨毯」の概要を参照ください。

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