アームストロングの権威失墜事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 02:03 UTC 版)
「ランス・アームストロングのドーピング問題」の記事における「アームストロングの権威失墜事例」の解説
USADAの調査報告書の公表の影響は広がり、著名人の宣伝効果を示すランキングで2008年6月に60位にいたランスは、2012年9月時点では1410位に下落した。 2012年10月12日、ランスはLIVESTRONG財団への悪影響を回避するため、財団の会長を辞任して理事となることを決定した。ナイキはUCI会長にランスのドーピングをもみ消すために金銭授受を行ったと報道された直後に態度を豹変し、ナイキはランスがドーピングに関与した「反論しがたいと思われる証拠」が出てきたとして、ランスとのスポンサー契約を解除すると発表した(ただし癌撲滅を目指している「ランス・アームストロング財団」のスポンサーからは撤退しない)。レディオシャック、それに酒類メーカーのアンハイザー・ブッシュ・インベブもランスとの契約を打ち切った。 フランス自転車競技連盟はUCIの決定を受け、ランスがツアー優勝で獲得した賞金295万ユーロ(約3億円)の返還を求めると表明した。また、ツール・ド・フランス優勝に対し多額の報奨金を支払っていた保険会社の米SCAプロモーションズも、報奨金の返還を求める法的措置を検討していることを明らかにした。請求金額は計1200万ドル(約9億6000万円)に達する可能性がある。10月22日、SCAプロモーションズは、同社が支給した報奨金を含む750万ドル(約6億円)の返還を求める見通し。なお、上記の報奨金とは、SCAがツール・ド・フランスの2004年大会でアームストロングが優勝した場合にボーナス支給を約束したが、アームストロングとUSポスタル・サービス・チームの運営会社テールウィンド・スポーツが、大会6連覇を達成したアームストロングに500万ドルのボーナスが支払われなかったとして04年にSCAを提訴した結果、同訴訟は06年に和解に達し、報奨金500万ドルと金利250万ドル、法務費用の支払いで同意した、というもの。
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