アワセ

デジタル大辞泉

あわせ〔あはせ〕【合（わ）せ】

読み方：あわせ

１ 他の語と複合して用いる。

㋐物と物とを合わせること。「背中—」「顔—」

㋑比べて優劣を争うこと。「物—」「歌—」

２ 釣りで、当たりがあったときに、魚の口に針がかかるようにする操作。さおの穂先をすばやく持ち上げる動作など。

３ 婚姻。

「—の事ありて、同じ里より年かまへなる女房を持ちしに」〈浮・諸国ばなし・四〉

４ 《飯に取り合わせる物の意》おかず。副食物。

「—いと清らに調じて」〈宇津保・国譲下〉

[下接語] 朝顔合わせ・従兄弟(いとこ)合わせ・犬合わせ・鶯(うぐいす)合わせ・牛合わせ・後ろ合わせ・歌合わせ・裏合わせ・絵合わせ・音合わせ・面(おも)合わせ・貝合わせ・顔合わせ・家族合わせ・菊合わせ・句合わせ・食い合わせ・草合わせ・組み合わせ・毛抜き合わせ・香合わせ・小鳥合わせ・語呂(ごろ)合わせ・詩合わせ・背中合わせ・炊き合わせ・抱き合わせ・付け合わせ・詰め合わせ・手合わせ・取り合わせ・鶏(とり)合わせ・根合わせ・鉢合わせ・花合わせ・万句合わせ・向こう合わせ・虫合わせ・文字合わせ・物合わせ・盛り合わせ

あわせ〔あはせ〕【^×袷】

読み方：あわせ

《「あ（合）わせる」の連用形から》裏地をつけて仕立てた着物。秋から春先にかけて用いる。近世では初夏と初秋に着るならわしがあった。あわせのころも。あわせぎぬ。《季 夏》「—きて身は世にありのすさびかな／蕪村」⇔単(ひとえ)。

歴史民俗用語辞典

袷

読み方：アワセ（ａｗａｓｅ）

単物に対して、裏をつけた衣服を指す。

季語・季題辞典

袷

読み方：アワセ（ａｗａｓｅ）

布を二枚合わせて仕立てた衣服で、綿のはいらないもの

季節 夏

分類 人事

近代文学作品名辞典

袷

読み方：アワセ（ａｗａｓｅ）

作者 荒畑寒村

初出 大正4年

ジャンル 小説

地名辞典

泡瀬

読み方：アワセ（ａｗａｓｅ）

所在 沖縄県沖縄市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。