アワッシュ川下流域とは? わかりやすく解説

アワッシュがわ‐かりゅういき〔‐がはカリウヰキ〕【アワッシュ川下流域】

読み方:あわっしゅがわかりゅういき

Lower Valley of the Awash》⇒アファール低地


アワッシュ川下流域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 08:49 UTC 版)

アワッシュ川下流域
エチオピア
発見された「ルーシー」(複製)
英名 Lower Valley of the Awash
仏名 Basse vallée de l'Aouache
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (3), (4)
登録年 1980年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
使用方法表示

アワッシュ川下流域(アワッシュがわかりゅういき)は、アワッシュ川の下流域。また、エチオピア北東部にあるハダール村付近の一帯が、ユネスコ世界遺産に登録された際の名称。登録された主たる理由は、この地でアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の化石人骨ルーシーが発見されたことによる。

ルーシーはアメリカフランスの合同調査隊によって1974年11月30日に発見された化石人骨で、全身の約40%の骨が見つかるという奇跡的な発見状況と、350万年前の人骨という突出した古さから、人類の進化を考察する上で、またとない貴重な証人となったのである(この古さを大幅に更新するラミダス猿人の発見は20年後のことである)。

この時の調査では、40人分の化石人骨の破片計316個が見つかっているが、ルーシーほどにまとまった量が出土した個体は他に存在しなかった。ともあれ、この時に見つかった人骨は、アウストラロピテクス・アファレンシスと名付けられることとなった。

現在では、川を遡った中流域で、ルーシーよりも古い化石人骨が発見されている。

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

参考文献

  • ユネスコ世界遺産センター(監修)『ユネスコ世界遺産 (12) 中央・南アフリカ』講談社、1997年
  • 中川武 三宅理一 山田幸正(監修)『世界遺産を旅する・第12巻(エジプト・アフリカ)』近畿日本ツーリスト、1999年

関連項目

座標: 北緯11度06分00秒 東経40度34分46秒 / 北緯11.10000度 東経40.57944度 / 11.10000; 40.57944




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アワッシュ川下流域」の関連用語

アワッシュ川下流域のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アワッシュ川下流域のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアワッシュ川下流域 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS