アワダンとは? わかりやすく解説

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アワダン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/15 16:53 UTC 版)

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アワダン
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 core eudicots
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : rosid II / Malvidae
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: アワダン属 Melicope
: アワダン M. triphylla
学名
Melicope triphylla (Lam.) Merr.

アワダン(学名: Melicope triphylla (Lam.) Merr.)は、ミカン科の樹木。葉が3出複葉になる。

特徴

常緑性低木で、高さは3-5mに達する[1]。小枝は灰色を帯びてざらつき、無毛で、断面はやや四角張る。ただし一年目の枝は緑色[2]は対生し、三出複葉。小葉は倒卵状倒披針形から長楕円状倒披針形で長さ8-9cm、幅3-4cm。葉身は洋紙質で無毛、先端はわずかに突き出し、その先は丸い。基部はくさび形で長さ0.5-1cmの小葉の柄に流れる。小葉柄には長さ2-4cmの葉柄が繋がる。また、葉の裏面には腺点が散在する[3]

花期は6-8月、葉腋から長さ2-5cmの円錐花序を出し、多数の花をつける[4]。萼片は広卵状円形で先端は尖り、長さ幅共に約1mm。花弁は白で卵状披針形、長さ3mmほど。雄蘂は8本、花糸は長さ2-2.5mm、花柱は長さ1mm。果実は斜状倒卵形で長さ5mm。種子は倒卵状楕円形で長さ5mm、黒くて光沢がある。

種小名は「3枚の葉」を意味し、葉が3枚の小葉からなることによる。和名については沖縄の方言に由来するらしいが、その意味は不明とのこと[5]

分布

与論島以南の琉球列島に分布する。国外では台湾とフィリピンから知られる。

分類

同属の種は世界に50種ほど知られるが、日本では本種のみである。

出典

  1. ^ 以下、主として初島1975),p.350
  2. ^ 佐竹他(1989),p.275
  3. ^ 佐竹他(1989),p.275
  4. ^ 佐竹他(1989),p.275
  5. ^ 島袋(1997),p.182

参考文献

  • 初島住彦 『琉球植物誌』 沖縄生物教育研究会、1975年、追加・訂正版
  • 佐竹義輔他編著、『日本の野生植物 木本 I』、(1989)、平凡社
  • 島袋敬一、「マツカゼソウ」:『百科 3』:p.181-182



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