アルペン競技・全日本スキー技術選手権大会におけるヘルメット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 17:45 UTC 版)
「アルペンスキー」の記事における「アルペン競技・全日本スキー技術選手権大会におけるヘルメット」の解説
アルペン競技においては安全面から、FISでは【アルペン】競技規則(ICR)606.4の規定によって全ての競技においてヘルメットが義務化されている。またSAJではスキー用具に係る国内運用規定によって滑降・スーパー大回転・大回転においてはヘルメットが義務化されていて、回転においては推奨としている。 アルペン競技用のヘルメット規格はFISの規定により、全ての競技において2018年度までは「CE EN1077」のみ認められていたが、2019年度からは規則改定により「FISステッカーRH2013」のみ認められている。なお、SAJは滑降・スーパー大回転・大回転についてはFISに準じて同規格と定めているが、回転については推奨であるために「CE EN1077」及び「ASTM F2040」の規格品も使用出来る。そのため、この場合において他競技にはないヘルメット耳部分のソフトパッド使用が認められている。 高速系競技となる滑降・スーパー大回転では時に時速100kmにも達する速度で滑走するため、転倒時などに頭を守るためと、髪の空気抵抗を抑える役割があり、その点から義務化以前より着用が勧められていた。回転では可倒式ポールとのコンタクトが強く、時に腕やストックで払いきれなかった可倒式ポールが顔面に当たる事もあり、顔面保護の目的でチンガードが付くヘルメットもある。 前述した、安全面からのSAJなどによるヘルメット推奨の理由から、これまでも全日本スキー技術選手権大会(以下、技術選)等の基礎スキーの選手は安全方針を認識していてヘルメット着用率は高いが、技術選や全日本ジュニアスキー技術選手権(以下、ジュニア技術選)においては現在の規則にヘルメットの着用義務が明記されていて、ヘルメットは必ず着用する事になっている。なお、それ以外の基礎スキー大会でも、参加者の安全方針認知や、安全面から運営側で技術選やジュニア技術選に準じた規則とする場合などもあって、選手のヘルメット着用率は高い。
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