アメリカ合衆国の和平工作
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「トルコ軍によるシリア侵攻 (2019年)」の記事における「アメリカ合衆国の和平工作」の解説
2019年10月6日、トランプ大統領はエルドアン大統領と電話会談を行った。翌7日には、ツイッターでトルコが一線を越えたとみなした場合には経済を完全に破壊し消滅させるとして経済制裁を示唆した。 2019年10月9日、トランプ大統領はエルドアン大統領に向けて書簡を送付。「もしあなたが正しく人道的な方法でやり遂げるなら、あなたは歴史的に高く評価されるだろう。しかし良い事をしなければ、あなたは悪人の烙印を押される」とするとともに、再び経済制裁を示唆して武力攻撃に抑制的になるよう働きかけを行った。この書簡は、トルコ側には届いたもののゴミ箱に捨てられた。 2019年10月16日、アメリカ下院は、シリア北東部からのアメリカ軍撤退に反対する決議案を354対60の賛成多数で可決。与党の共和党からも賛成に回る議員が見られた。アメリカ国内でも、2017年にクルド人に武器供与を行ってきた経緯なども踏まえ、クルド人を見捨てたという批判が高まっていた。 2019年10月17日、トランプ大統領は、トルコにマイク・ペンス副大統領を派遣。エルドアン大統領との交渉が行われ、クルド人が国境付近から避難するために時間が必要として5日間の停戦合意を発表した。 2019年10月23日、トランプ大統領は、トルコ軍の作戦開始に伴い課していた経済制裁の解除を表明。また、シリア国内へのアメリカ軍駐留については、石油施設の保護を名目に少数で続ける考えを示した。 2019年11月14日、エルドアン大統領が訪米。ホワイトハウスでトランプ大統領と会談を行った。会談後、トランプ大統領はエルドアン大統領を称え、握手を行った。
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